1958年生まれ。本名 杉山 桂一。
公立小学校で23年間教師を務め、退職後は、全国各地のPTAや市町村の教育講演、本の執筆に精力的に取り組んでいる。
メールマガジン「親力で決まる子供の将来」は新聞、雑誌、テレビ、ラジオなど各メディアで絶賛され、教育系メルマガとしては最大規模を誇る。
著書多数。
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学校・まなび
小学1年生 2016年12月14日の記事
「子どもが学校から宿題を持って帰るようになりました。
家で勉強する習慣をどうつけさせたらよいでしょうか?」
放っておくのもダメだろうし、
かといって先生みたいに教えるのもどうかと思うし・・・。
そんな小1ママの不安を教育評論家の親野智可等先生にぶつけてみました。
親野 「この時期は、『宿題』といっても心配はいりません。
子どもたちは、『小学校は勉強をするところ』とはりきっていますし、
前向きに積極的に取り組んでくれるはず。
宿題をやらなくて困る、ということはまずありません。
宿題の内容も、『あいうえお』のプリントだったり
難しいことはないので、
それこそ“ちょちょいのちょい”で終わるでしょう」
いつかは心配しなければならないかもしれませんが、
今は、内容も簡単だし、やる気もあるしで心配無用とのこと。
では、この時期、親の出る幕はないのでしょうか?
親野 「そんなことはありません。
この時期、親として大事なのは子どもに
『勉強って楽しいなー』という気持ちを味わわせつつ、
家庭学習の習慣がつくように導くことです。
最初が肝心です。
大切なのは、子どもが勉強したらほめてあげること。
これが鉄則です。
しかもできるだけ早いほうがいい。
教育心理学で『即時確認の原理』というのがあります。
もし、働いていて難しければ、
帰宅したらできるだけ早く見てあげて、ほめてあげてください。
できるだけ早く見て、ほめる。
そうすることで喜びが倍増し、意欲も高まります。
勉強したことをほめてあげて、例えばひらがなを書いて持ってきたら
『上手に書けたね』
『この曲がり方がいいね』
『この横の線、まっすぐに書けたね』
『濃く書けたね』など
コツは細部を見ることです。
全体を漠然と見ていると、
『下手だなー』とか思ってしまいます。
そうすると、ほめることができなくなってしまう。
部分に注目すればほめられないことはありません。
たくさんほめて、丸付けもしてあげてください。
学校や先生によっても異なりますが、私は、
この時期は丸付けも親がしてあげるといいと思います。
そうすれば、子どもも喜びます」
まだ習い始めですから、間違って書いている場合もありますよね?
直したいところがあるときには、どうしたらいいですか?
親野 「直したいところがあるときには、たくさんほめた後で最後に
『じゃあ、こことここを直してみようか』
それで直したら、またほめてください。
この順番が大事なんです。
最初にほめるということができない親御さんが多いですね。
まず、間違ったところが目についてしまう。
『こうじゃない、ここはとめるでしょ?』
『もっとていねいに書きなさいよ』
ということが最初にきてしまうと、
子どもは『勉強したら叱られる』という1つの認識ができてしまう。
これがまずいのです」
なるほど、まずは「ほめる」が鉄則なんですね。
親野先生ありがとうございました。
次回は家庭学習にかける時間の目安についてお伺いいたします。
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1958年生まれ。本名 杉山 桂一。
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