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生活・しつけ
小学1年生 2017年5月26日の記事
小1になったらジュニアシートに!正しい選び方は?
道路交通法では、6歳未満の子どもを自動車に乗せる際にはチャイルドシートの使用が義務付けられています。しかし前回の記事で、6歳以上でも身長140cm未満の場合は、安全上チャイルドシートの使用が必要ということをお聞きしました。では、どのようなチャイルドシートを選べばいいのでしょうか。JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)交通環境部 廣瀬翔さんに伺いました。
ジュニアシート切り替えの目安は、体重15kg前後
6歳くらいになってくると、体も大きくなり、幼児期に使っていたチャイルドシートが合わなくなってくる、という話を聞きます。そんな時、どんなチャイルドシートを選べばいいのでしょう?
「チャイルドシートには、おもに乳児用、幼児用、学童用の3種類があり、以下のように体重によって使用対象が区分されています。
乳児用:0~13㎏程度まで
幼児用:9~18㎏程度まで
学童用:15~36㎏程度まで
このうち、学童用のチャイルドシートがジュニアシートと言われ、小学生(6歳以上)の子どもに合うように作られているものです。幼児用が合わなくなってきたという場合、このジュニアシートに切り替えましょう」(廣瀬さん)
3タイプあるジュニアシート、まずは背もたれ付きから
ただし、ひとくちにジュニアシートと言っても、以下の通り、おもに3つのタイプがあるのだとか。
(1)背もたれと座面が一体型になっている
(2)背もたれと座面が分離できる
(3)座面のみ
「(1)のタイプで、背もたれの高さを調整できるものなら、子どもの身長に合わせて肩側のシートベルトの高さなども調整できるので、長期間、安全に使用できます。さらに左右のサポートがしっかりしているものを選ぶと、子どもが眠ったときに体の傾きを防ぐことができ、さらに安心です。
(2)のタイプも、体の成長に合わせて、背もたれ付き→座面のみと変えられるため、長期間使うことができます。
(3)のタイプは、コンパクトで価格も安いのが特徴です。ただし背もたれがない分、肩側のシートベルトが首にかかってしまう場合があるため、幼児用のチャイルドシートから、いきなりこのタイプに移行するのは危険です。使用するのであれば、背もたれがあると窮屈に感じる程度に体が成長してからにしたほうがよいでしょう」(廣瀬さん)
JAFと警察庁で行なっている調査でも、学童用シートにおける着座時の誤った使い方で、一番多く見られるのは「体格不適合」なのだそう。子どもの体格に合わせて、シートベルトが正しい位置で装着できるものを選びましょう。
安全性の認定を受けたジュニアシートを使用しましょう。
デザインや構造だけでなく、安全性も重要です。購入時に安全基準に適合した製品であることを示すマークがついているかどうか確認しましょう。下のようなマークのついたジュニアシートは、安全基準に適合した製品です。
Eマーク(現行基準を満たした製品)の一例
また、2006年に現在の安全基準が施行される前に、国土交通省の安全基準に適合したものとして認定された製品には、楕円に「自」の文字の入った型式指定マークか、型式認定マークが製品に貼付してあります。
廣瀬さんによると「これらのマークが入っているものを使っても、違反にはなりません。ただし、かなり以前に製造されたものであることを念頭に置いておいてください」としたうえで、中古品などを譲ってもらうときは、以下の点について注意したほうがよいとのこと。
・チャイルドシートを使用している車両が交通事故や強い衝撃を与えたことがないこと。
・樹脂などが劣化していないこと。ちょっと見ただけではわかりにくいので、あまりに古いものは避けたほうがベター。
・取り扱い説明書、必要部品(付属品)などが全部そろっていること。
ジュニアシートを実際に使うときに、正しい使用法を説明書などで確認することも大切です。
「車のシートへの置き方、シートベルトの通し方、バックルの差し込みなどがきちんとできるかチェックしましょう。また、衝突時のエアバックの衝撃は、体の小さい子どもには危険です。ジュニアシートは助手席以外の座席で使いましょう」(廣瀬さん)。
自分だけは大丈夫と思わずに、子どもの安全をしっかり確保してあげましょう。
(取材・執筆:坂本洋子)
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