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週末・その他
年長 2017年5月31日の記事
「卒園対策委員」経験者に本音を聞く、先輩ママ座談会【第1回】
多くの幼稚園や保育園で、年長クラスだけに設けられている「卒園対策委員(卒対委員)」。謝恩会の準備やアルバム作りのお手伝いなどをして、「卒園」というビッグイベントを盛り上げる大切な役割です。今回は、実際に卒対委員を経験した3人のママに集まっていただき、その経験をお話しいただきました。
<今回の参加者>
池谷さん(仮名)…東京都在住。私立の幼稚園で卒対委員を経験。息子小2、年長。
長瀬さん(仮名)…東京都在住。私立の幼稚園で卒対委員を経験。息子小2。
高田さん(仮名)…東京都在住。私立認可の保育園で出し物係を経験。息子小4。
卒対委員をやることになったきっかけは?
編集部:みなさんはなぜ卒対委員を引き受けたのですか?
池谷さん:仲のいいママ友に誘われて一緒にやることにしました。うちの幼稚園は一学年約100人で、卒対の募集は20人。役員や係が他に何もない幼稚園だったので、やりたがる人は多かったです。
長瀬さん:うちは一学年約160人で、卒対は各クラス2人ずつの計10人。立候補者が足りなくて決めるのが大変でした。年少年中でも全員何かしらの係を経験しているので、年長になる頃はどうにかして負担の大きな役割から逃げたいというか…。3年間クラス替えがないので、積極的にやりたいタイプの人も限られてくるんですよ。
池谷さん:3年間メンバーが変わらないのは難しいですね。
長瀬さん:私は、きょうだい3人をその幼稚園に入れているベテランママさんに、一緒に卒対をやってほしいと3ヶ月くらい口説かれました(笑)。当時、仕事をやめたばかりだったし、一人っ子で徒歩通園だったので、条件的にはドンピシャ。状況的にみて私だな、と腹をくくりました。
高田さん:うちは一学年24人の保育園でした。保育園では、卒対委員や卒園にまつわる係などはまったく無いという園も多いようなのですが、うちの保育園では、卒園に関する必要な作業を、保護者全員で係に分かれて担当しました。0歳の頃から預けている方ばかりなので、みんな顔見知りだし、子ども達は全員兄弟みたいな感じで、担当を決める時にも特にもめることはありませんでした。いろいろな職業の人がいるので、みんな自分の得意分野が生かせるような係を担当していましたね。
歌にダンスに謝恩会。卒対の仕事は幅広い!
編集部:卒対ではどんなことをやりましたか?
池谷さん:卒対委員の中には、卒園アルバムを作る係や謝恩会の進行係などがあるのですが、私が担当したのは、卒対委員の中でも余興係です。余興係になった10人くらいの保護者で、謝恩会で子ども達や他の保護者の前で演劇とダンスをするんです。
高田さん:結婚式の余興みたいなノリですか?
池谷さん:そうそう。パロディー劇で、当時流行っていたお笑い芸人のネタを取り入れたり、鬼が出てきて怖がらせたり。6月から集まりだしてストーリーを考えてシナリオを書き、9月からは練習をしつつ、小道具や着ぐるみを作りました。
長瀬さん:かなり早い段階から準備するんですね。しかも、着ぐるみなんてどうやって作るんですか?
池谷さん:うちの幼稚園では毎年やっているので、前年の担当だった人に聞いたり、引き継がれてくるものがあるんですよ。公民館を借りて週1で練習して、最後の1ヶ月くらいは週3で毎日2時間練習してました。
高田さん:すごい!週3で2時間ってもう部活レベルですね。私も出し物係でしたが、ちょっと違うのは、係だけじゃなく保護者全員が卒園式で歌うんです。当時流行っていた曲を替え歌にして、保育園に感謝の歌詞を作りました。
池谷さん:練習はいつしてたんですか?
高田さん:保育園だと基本的に夜と土日しか動けないので、土曜の夜6時に保育園のホールに集合して、2時間練習しました。卒園式間際の1ヶ月は毎週やってましたね。仕事で来れない人には、音源のファイルを送って練習しておいてもらいました。みんなに少しずつ役割が割り振られてるから、誰かにがっつり負担が行くことがなかったのは良かったです。
プログラムは分刻み? 披露宴レベルの謝恩会も
長瀬さん:その点、うちはだいぶ違います。人数も多いので、毎年都心のホテルの宴会場を借りて謝恩会を行うのですが、これが結婚式の披露宴かというくらいに凝った演出のものでして…。
高田さん:へー。保育園とはずいぶん違いますね。
長瀬さん:卒対委員が各クラス2名いて、他に謝恩会係が7人いるんです。謝恩会係には、卒園アルバムのクラスページ担当、コサージュ作り担当、子ども達に歌を練習させる担当などがあります。クラス内のことは謝恩会係で進めつつ、卒対委員はホテル側と打ち合わせをしたり、先生の記念品を用意したり、謝恩会当日の準備をします。私は謝恩会の進行表を作る係でした。今日は、その時の進行表を持ってきましたよ。
—進行表を取り出す—
一同:すごーい!! 本当に披露宴レベルの分刻みスケジュールですね。いや、それ以上かも。
長瀬さん:当日は、私はタイムキーパーで、時間通りに進行するよう必死でした。先生方が予定にない喋りなんかしちゃうと、もう焦って時間を調整しなおしてインカムで連絡を取り合って…みたいな。イベント企画会社に就職したのか…という感じでした(笑)。
編集部:園によって仕事の内容に違いはありますが、卒対委員の一番大きな仕事は、謝恩会を運営するということなんですね。ただ、園によって謝恩会の規模ややり方は、かなり違いがありそうです。
次回は、卒対委員の仕事の中で特に大変だったことなどをお聞きします。
(取材・執筆:宇都宮薫)
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