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生活・しつけ
年長 2013年11月13日の記事
☆上の子ばかり叱ってしまう
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《上の子・下の子の育て方 3 》 上の子に過剰な期待や要求をしていないか、振り返ってみましょう
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	前回までは、甘えん坊の下の子に対する接し方などのポイントを、カウンセラー&コーチの三浦久美子先生に伺ってきました。 
	 
	今回からは上の子の育て方について、引き続き三浦先生にアドバイスをいただきます。 
	 
	 
	●「お兄(姉)ちゃんだから」「そんなんじゃ○○できない」は禁句 
	 
	なんでも甘くなりがちな下の子に比べて、上の子にはかなり口うるさく接してしまうという親は多いですね。 
	 
	三浦 「当然ですが上の子は親にとって初めての子ですから、上の子が経験することは、親にとっても何もかも初体験。親として気合が入りまくってしまうんですよね。 
	 
	その分、期待や要求も高くなりがちで、叱ったり指示したりすることも多くなります。 
	それだけ上の子は親から注目されているということでもあるのですが、言葉のかけ方などに注意をしないと、不満がたまったり、必要以上に大人の目を意識する子になってしまいかねません。 
	 
	日頃、下にあてはまるような言葉がけや接し方をしてしまっているという場合は、少し意識して変えていきましょう」 
	 
	 
	□ お兄(姉)ちゃんだから~など、上下関係を入れて評価してしまう 
	 
	例えば、『お姉ちゃんなんだから、弟に優しくしなさい』などと、下の子と結びつけてしかられると、下の子のせいで自分は割に合わないことを強いられている、という思いが強くなります。 
	 
	この場合は、『小さい子には優しくするのよ』と、きょうだい関係に限定しない言い方に変えるといいでしょう。 
	 
	ほめる場合も同様です。『さすがお兄ちゃん』ではなく、『さすが6歳ね』と、その子自身の成長や発達という範囲で評価するようにしましょう。 
	 
	 
	□ 『そんなんじゃ○○できないわよ』と言ってしまう 
	 
	例えば、「洋服がたためなかったら、小学校に行けないわよ」などという、『できない、やらない』と『よくない結果』がついてくる言い方は、なんでも真っ正面に受け止める上の子にとって、未来が真っ暗になってしまう暗示のようなもの。 
	 
	これを、『服をたためたら、もう小学校は安心ね』などと、『できる、やる』と『よい結果が生まれる』という言い方に変えてみましょう。子どもの気持ちもまったく違ってきます。 
	 
	 
	□ 大人扱いする 
	 
	上の子はどうしても、大人扱いされる傾向があるため、『子ども』として扱われる期間が短くなってしまいます。そのため『なんでこれくらいできないの』と、叱られる場面も多くなります。 
	 
	また、親の中では上の子は、なぜか親と同じラインに並んでいて、同志のようにいっしょに下の子を育てる存在とみなされがちです。 
	 
	上の子を頼りにする気持ちはわかりますが、まだまだ子どもですから、それはちょっと親の “求めすぎ” ともいえます。意識的に『子ども』として扱うように心がけましょう」 
	 
	「お姉ちゃんなのに」などという言い方は、ふだんから何気なく言ってしまっていたので反省しました。 
	 
	三浦先生、ありがとうございました。 
	 
	次回は上の子らしさを引き出す接し方のポイントを伺います。 
	 
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