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学校・まなび
年長 2013年5月23日の記事
☆虫好きな子どもが、頭がドンドンよくなる方法
《図鑑で頭がよくなる1》子どもが昆虫好きで夢中になっているときは、ドンドン応援してあげましょう。
特に男の子のお母さんに多いお悩みですが、「子どもが虫好きなのですが、私は苦手なためどのように寄り添ってあげたらよいでしょうか?」というようなものがあります。
子どもって、小さくて動きが面白い虫が好きなものですよね。そんな虫好きな子どもに、親はどのように接してあげたらよいでしょうか。教育評論家の親野智可等先生にうかがいました。
●子どもが何かに興味を示したら、知的能力を伸ばすよいチャンス
子どもが虫好きだったら、お母さんもなるべく好きにならなければだめでしょうか?
親野 「もちろん、それが一番ですね。これをきっかけにお母さんも虫に興味を持って、一緒に虫について深めていければこれほどいいことはありません。
でも、そうは言っても、生理的にどうしても虫が苦手で無理という場合は、仕方ないですよね。
もし、家で虫を飼うのはどうしても無理という場合、子どもが捕まえてきたものを無断で捨ててはかわいそうです。
親子で話し合って
『虫さんも家族のところに帰してあげようか』
ということで、逃がす方法もあります。
でも、私がベストだと思うのは、正直に「お母さんはどうしても無理だから…」と話して、子どもにお願いして逃がすことです。
あるいは、虫のことはお父さんに担当してもらうというのもいいかも知れませんね。
子どもが虫に興味を示したら、図鑑に親しむ最高のきっかけにもなります。ぜひ、昆虫図鑑を用意してあげましょう。
その場合、注意が必要なのがあまりハイレベル過ぎるものを与えないことです。レベルが高すぎる図鑑だと、子どもが手に取らない恐れがあります。
年中・年長~小学低学年くらいでしたら『プレ』『ジュニア』などとついている子ども向けの図鑑を選ぶようにしましょう。
そして、昆虫図鑑を買ったら、リビングなど、子どもの手に取りやすいところに置いておきます。そうすれば、自分で捕まえた虫やテレビで見た虫について、調べたいときに調べられます。
子ども自身が興味を持って知りたいと思って図鑑を開くとき、脳は活発に働きます。
昆虫についての知識が増えるだけでなく、語彙力、読解力、思考力、集中力と、勉強の素地として必要な能力がドンドン身につきます。
つまり、虫が好きで昆虫図鑑に親しむようになるだけで、頭がドンドンよくなるのです。知的探求心が育ち、感性がみがかれ、将来勉強が好きな子になります」
虫好きから図鑑好きに、そして勉強好きになるチャンスなんですね!
●2冊目に与える図鑑も同じく昆虫図鑑でもOK
昆虫図鑑を図鑑の入り口とした場合、2冊目、3冊目にはどういった図鑑を用意すればよいでしょうか?
親野 「やり方はいくつかあります。
たとえば男の子だったら恐竜とか乗り物など、子どもが興味を持ちそうな別の図鑑にするのもいいでしょう。
あるいは、本人が昆虫図鑑に夢中になっているうちは、2冊目も別の昆虫図鑑を用意してあげるのもいいと思います。昆虫図鑑だけでも、いろいろな会社からたくさん出ていますから。
親としては、
『昆虫ばっかりじゃなくて、動物とか植物とか幅広く知識を身につけてほしい』
と思ってしまいがちですが、子どもが夢中になっている方向にさらに深めていくことも大切なんです。
例えば、ダンゴムシが好きな子は、3冊の昆虫図鑑のダンゴムシのページを読み比べたりするものです。
すると、
『こっちの本ではこう書いてあるけど、こっちの本では違うことが書いてある』
なんて、会社によっての記述の違いに気づいたりします。写真だって、図鑑によって違います。
そうしたことを比べて発見するのが楽しいのです。
そして、またお父さん・お母さんに覚えておいてほしいことですが、子どもは飽きっぽいものです。
『飽きっぽい』というのは、大人の見方で、子どもは知的探求心が強く、次のもの次のものへと興味が変わるものなのです。
ですから、
『せっかく、図鑑を買ってあげたのに!』
とは、言わないでほしい。
昆虫に夢中になっていたと思ったら、次は仮面ライダー、ということでもいいのです。
そしたら、今度は仮面ライダー図鑑を用意してあげて、子どもの知的好奇心を応援してあげましょう」
親野先生、ありがとうございました。子どもは飽きて次に興味が移るのが当たり前なんですね。
次は何を好きになるのかしらと、興味を持って見守りたいと思います。
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