橋口真樹子 はしぐち・まきこ
お片づけカウンセラー。SunnyDays代表。一般社団法人 親・子の片づけ教育研究所 理事。講演会や個人宅でのお片づけサービスを通して「コミュニケーションを大切にした幸せ家族のお片づけ」を提案。高校生の娘と中学生の息子の母。
著書に「ひと声かければ5分で片づく! 子どものお片づけ」(青月社)など。
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生活・しつけ
年長 2017年11月21日の記事
前編では、リビングで勉強するために必要なものの量や収納スペースの広さなどについて、お片づけカウンセラーの橋口真樹子さんにアドバイスをいただきました。今回はさらに、収納場所の位置や作り方についてうかがいます。
リビング学習に必要な学用品の収納場所は、どこに、どのように作ればいいでしょう? 橋口さんに3つのポイントを挙げていただきました。
1:家のもの(生活用品)と子どものもの(学校用品)は分けて収納
収納場所があいまいだと筆記用具など、家の生活用品と学校用品で重複するようなものなどが混ざってしまい、子どもが混乱して準備しにくくなってしまうことも。
2:学校用品の収納場所は、勉強する場所周辺に作り、1カ所にまとめる
子どもが宿題などをする場所近くに学校用品を収納する場所をまとめ、あちこち歩き回らなくても、必要なものがそろい、その場で出し入れできるようにします。
3:収納場所の近くにはランドセルが広げられるスペースを
収納場所の近くには、ランドセルのふたを開けっ放しにして出し入れできるスペースを確保しましょう。作業がやりづらいと、出し入れがいい加減で雑になり、広げっぱなしに。片付けもしなくなってしまいます。
「ランドセルを広げる場所は、テーブルの上にすればいいのではという声もありますが、1年生でそこまでランドセルを持ち上げるのはしんどいですよね。それなら広げても必ずしまうという条件つきで床に広げるという方法もあります」(橋口さん)
ただ、それぞれの家庭や子どもによって、出し入れしやすい場所、中身を入れ替えやすい場所はまちまち。わが子にとって使いやすいのはどこかを考えて決めてあげればよいとのこと。
「ちなみに、わが家の場合は、ここにランドセルを置いていいよという場所に大きめのかごを置き、その場所でランドセルを開けて準備するようにしていました。上履きと体操服の袋もカゴの中に入れるようにして、定位置をまとめていましたね」(同)
それまでのリビングのおもちゃ置き場を整理して、学用品置き場を作るという方法もおすすめだそう。もともとが子どもの居場所なので、自然にそこに足が向くように動線ができているからだとか。
「その場合、おもちゃと学用品が混ざらないように注意してください。入学すれば、リビングで遊んでいる時間も少なくなるので、子どもに『卒業するおもちゃを探してみよう』などと声をかけておもちゃの数を絞り、学用品の置き場所をつくるといいですよ」(同)
さらに、もうひとつ橋口さんが実際にやっていたことで、子どもが自分で準備しやすい工夫があります。
「小学校の場合、学校に必ず持って行く『毎日セット』というのがあるんです。学校によっても違いますが、連絡帳や筆箱、自由帳やハンカチ・ティッシュなどです。これらのアイテムのリストを作って時間割の横に置いておくと、子ども自身がそれを見て準備することができます。文字でリスト化しなくても、全部のアイテムをまとめて写真を撮っておくだけでもOK(下記の写真参照)。これを1度作っておけば、親がいちいち確認しなくても大丈夫です」(同)
橋口さんのお子さんの「毎日セット」は、連絡帳、筆箱、自由帳、ハンカチ・ティッシュ、給食セットの6点。
リストを作ったり、写真を撮って透明なクリアケースに入れておくと、子どもが自分で揃えられるように
毎日毎日、「○○入れた?」などと子どもに確認し続けていると、親も疲れてしまいます。かといって面倒だからと言わなくなると、子どももしだいにやらなくなるという悪循環に。
「収納の工夫だけでなく、スムーズに準備や片づけができる環境が整っていれば、もし忘れていたり、うまくできなかったときでも、怒らずに『何か忘れてませんか〜』などと声かけをするだけでOKです。できるだけ楽しく続けられるよう、いろいろな方法を考えてあげてください」(同)
(取材・執筆:坂本洋子)
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橋口真樹子 はしぐち・まきこ
お片づけカウンセラー。SunnyDays代表。一般社団法人 親・子の片づけ教育研究所 理事。講演会や個人宅でのお片づけサービスを通して「コミュニケーションを大切にした幸せ家族のお片づけ」を提案。高校生の娘と中学生の息子の母。
著書に「ひと声かければ5分で片づく! 子どものお片づけ」(青月社)など。
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