東京都・吉祥寺にあるボードゲームカフェ「Caravan's Base(きゃらべ)」店主。一人でも多くの人にボードゲームの魅力を伝えるべく、小さなお子さんから大人のお一人様まで気軽に足を運べる店舗づくりに奮闘中。
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小学1年生 2019年6月24日の記事
学童でも流行中!? 親子で楽しめるボードゲームを紹介!
雨の日が続く梅雨シーズン。思うように外遊びができないこの時期に、大人数で楽しめて知育にもなるボードゲームで遊んでみてはいかがでしょうか? 今回は、ボードゲームカフェ・Caravan’s Base(きゃらべ)店長のかもしー隊長さんに年中〜小学1年生の子どもにぴったりなボードゲームを教えてもらいました。
●ボードゲームで遊ぶメリットって?
デジタルゲーム機器を器用に使いこなす子どもも多いなか、あえてアナログなボードゲームで遊ぶメリットを教えてください。
「画面越しのデジタルゲームと異なり、ボードゲームは一緒に遊ぶ仲間と向かい合って、表情を読んだり会話したりしながら進めていくので、人の考えに触れたり、コミュニケーションを取ったりすることの楽しさをより感じられるんです。
最近は、学童や児童館にもいくつかボードゲームが置いてあって、そこでの体験を通してはまっていくお子さんが多い印象を受けます。当店でも、親御さんと一緒に来店されたお子さんが、『これ学童でやったんだ!』と興奮気味に話している姿をよく見かけますね」(かもしー隊長さん)
ボードゲームというと、ルールが多くてちょっと難しいイメージがあるのですが、小さい子どもでも楽しめるのでしょうか?
「もちろんです。ただ、ボードゲームを楽しむには、ルールに従う、順番を待つといった決まりごとを受け入れる必要があります。親御さんが『なんでもアリじゃないんだよ』ということを遊びの中で地道に教えていけば、どんなゲームでも一緒に楽しめると思いますし、お子さんには途中で投げ出さずに物事に取り組む集中力も付いていくでしょう。
そもそも子どもは吸収する力があるので、大人よりもルールの理解が早いことが多い。反射神経や記憶力が必要なゲームでは、大人が本気を出してもあっさり負けちゃうなんてこともよくありますね」(同)
ルールの中でコミュニケーションをとりながら進めるボードゲームは、遊びながらたくさんのことが学べるアイテムなんですね。
それでは、年中さん〜小学1年生の子どもが楽しめある、おすすめのボードゲームを教えてもらいましょう。
●語彙力が鍛えられる『ワードバスケット』
遊べる人数:2〜8人
「カードを使って行う“早い者勝ちのしりとり”で、ひらがなを勉強し始めたばかりの子どもから大人まで楽しめます。最初にカードを5枚ずつ配り、残りのカードは裏向きで場に置いておきます。場のカードを1枚めくり、「出た文字から始まって自分の手札の文字で終わる3文字以上の言葉」を考えます。
例えば、「あ」のカードが出たときに自分が「む」のカードを持っていたら、「アイスクリーム!」と言ってカードを出すことができます。思いついたらいつでもカードを出せて、最初に自分の手札がなくなった人が勝ち。基本ルールは3文字以上の単語ですが、慣れていない子どもの場合は2文字でも可といったハンデをつけてあげるといいでしょう。語彙力が鍛えられますよ」(同)
●戦略立てて陣地を広げる『ブロックス』
遊べる人数:2〜4人
「手持ちのピースを順番にボード上に置いていき、たくさんピースを置けた人が勝ちという陣取りゲームです。ピースは形も大きさもさまざま。自分のピースの色を決めて、ボードの角からスタートします。順番が来たら好きな形のピースを置くことができますが、自分のピースの『角と角』同士が接するようにしか置けません。
対戦相手は反対側から攻めてくるので、陣地の取り合いになります。ピースの形を計算して、なるべく相手がピースを置きにくくなるように配置していくのが勝つコツです。誰もピースを置けなくなったらゲーム終了。戦略性が必要なゲームなので大人でも十分楽しめますよ」(同)
●記憶力がものをいう『デジャブ』
遊べる人数:2〜6人
「裏向きの山にしたカードの周りに、絵柄のタイルを散りばめて置きます。カードの中にはタイルと同じ絵柄が描かれたものが2枚存在します。カードを1枚ずつめくっていき、同じ絵柄が“2度目に”出てきたときに、その絵柄のタイルを取ることができます。お手つきでタイルを取ったらその場で失格。たくさんのタイルを集めた人が勝ちです。
カードに出てきた絵柄をどれだけ覚えていられるかがポイント。似ている絵柄がたくさんあるので、『この絵柄はさっき見たような…?』と混乱してしまう記憶力勝負のゲームです」(同)
●思考力が試される『ペンギンパーティ』
遊べる人数:2〜6人
「配られた札をピラミッド型に並べていくカードゲームです。5色のカードがあり、順番にカードを置いていきます。最下段の8枚は好きな色を置けますが、2段目以上は下にある2枚のカードのどちらかと同じ色でなければいけません。途中から出すことができない色が発生してくるので、出せるカードがなくなったら脱落です。
手持ちのカードの色をよく見て、どのカードから出していけば最後まで出し続けられるのか、思考力が試されます。ペンギンの絵柄がかわいらしくて子どもに人気のゲームです」(同)
気になるボードゲームはありましたか? お出かけできない雨の日は家族揃ってボードゲームを楽しんでみてはいかがでしょうか。
(取材・執筆:宇都宮薫)