横浜市旭区で活動するキッズ向けヒップホップダンス教室「Yu-kids」の代表兼講師。2歳児〜中学3年生までの男女約200人が在籍する教室で多くの子どもたちを指導している。
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週末・その他
年長 2019年6月21日の記事
習い事ランキング上位!「ダンス」を習うメリットって!?
子どもの習い事の中で人気急上昇中の「ダンス」。全国の中学校でも2012年から必修科目となっています。ダンスの習い事というと「かっこいい!」というイメージが真っ先に浮かびますが、実はそれだけでなく、子どもの成長に様々な良い影響があるのだとか。そこで、横浜市旭区でキッズ向けのヒップホップダンス教室を主催する福谷由喜子先生にダンスの魅力について教えてもらいました。
●耳覚えのある流行曲で踊るから、子どもにとっても親しみやすい!
ダンスといっても様々な種類がありますが、福谷先生が教えている「ヒップホップダンス」は、子どもに人気があるだけじゃなく親御さんからも問い合わせが多いと伺いました。そこで、ヒップホップダンスの魅力について教えてください。
「一般的にはヒップホップの音楽に合わせて踊るのがヒップホップダンスですが、私が教えている幼児クラスでは、その時に流行っている曲を取り入れながら気軽にダンスを楽しんでもらうスタイルでやっています。テレビなどでよく耳にする身近な曲で踊ることができるので、子どもにとっても親しみやすいのではないでしょうか」(福谷先生)
ヒップホップダンスというと少しハードルが高いイメージがありましたが、いつも家で聞いている音楽で踊れるなら親近感がグッと湧きますよね。
「一方、ウォーミングアップのときには洋楽を流すなど、できるだけいろいろな音楽に触れてもらえるような工夫もしています。大人になってどこかでまたその音楽を聴いたとき、『この曲で踊ったことがある!』とふと記憶が蘇ってきたりするので、音楽を通して子どもの五感を刺激することは、その子の視野や知識の幅を広げことになるのかなと思います」(同)
さまざまな音楽に触れ合えるのも魅力の一つなのですね。
●先生の動きを見て覚える「真似っこごっこ」で集中力アップ!
日頃たくさんの生徒さんと関わる中で、ダンスは子どもにとってどのような良い効果があると感じますか?
「ダンスは先生の動きを“見て覚える”という、いわゆる“真似っこごっこ”です。見たものを体で表現する作業の繰り返しなので、必然的にものすごく集中力がつきます。もちろん、表現力やリズム感、バランス感覚などの運動能力も養えますよね。
メンタル面について言えば、数人のチームでダンスをするので、周りの動きに気を配ったり、コミュニケーションをとったりなど、協調性も身に付くのではないでしょうか。さらに、習い始めた当初は人前で踊るなんて恥ずかしい! と思っていた子が発表会で堂々と踊れるようになるなど、いろいろな場面で積極的になったなと感じます」(同)
福谷先生が教えるダンスチームは、地域のお祭りなどでダンスを発表する機会が多いそう。
「発表会は人前でダンスを披露するだけでなく、衣装を作ってくれる人やメイクをしてくれる人、音響さんなど、いろいろな職業の人たちに出会えるチャンス。そういった大人との関わりから夢が広がったり、挨拶などの礼儀が身に付いたりする面もあると思います」(同)
発表会ではいつものレッスンとはまた違った刺激を受け、子どもたちの心も大きく成長しそうです。
●子どもの一番のファンになって親子でダンスを楽しもう
お子さんをダンス教室に通わせたいと思っている親御さんに、お子さんが楽しくダンスを続けていくためのポイントがあれば教えてください。
「習い始めの頃は恥ずかしくてみんなと一緒に踊れなかったり、周りのお友達のように上手にできなかったりしてレッスンが嫌になってしまうことも…。そんなときは、親御さんが『お母さんたちは○○君の大ファンだからね!』と言い続けることで自信が湧くこともありますし、いつもよりちょっとでも上手にできたら、大袈裟なくらいほめてあげるとお子さんの心に強く残り、『次は頑張ろう!』と思ってくれたりします。
さらに、子どもの運動能力が著しく発達する年長〜小学6年生の期間は、それまでできなったいろいろなことができるようになるなど、能力が開花する時期。あるとき急にできるようになったり、楽しいなと思えるようになったりするので、できるだけ長い目で温かく見守ってあげてほしいです」(同)
お子さんの一番のファンは親御さん! できるだけお子さんに深く関わりながら、一緒にダンスを楽しむことが大切なのですね。
音楽に合わせて楽しく体を動かせることはもちろん、運動能力だけでなく、集中力や積極性も磨かれるという「ダンス」。親子で楽しめる習い事として、検討してみても良いかもしれません。
(取材・執筆:高野理恵)