大阪府警察では「横断歩道ハンドサイン運動」を実施しています。横断歩道は歩行者優先です。歩行者の皆さんは、ハンドサイン(手の合図)で道路を横断することを伝えましょう。ドライバーの皆さんは、歩行者がいれば必ず横断歩道の手前で一時停止しましょう。
詳しくは大阪府警察ホームページ、YouTube大阪府警察交通部公式チャンネルをご覧ください。
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生活・しつけ
小学1年生 2019年6月17日の記事
小学校生活に慣れてくると、自転車に乗ってお友達の家に遊びに行くという子もいるのでは。でも、子どもだけで自転車に乗って出かけるのは、親としても少々不安が募ります…。そこで今回は、自転車に乗る際に確認したい交通ルールや注意点を、大阪府警察本部交通部交通総務課の山川勝さん、横田三佳さんに教えていただきました。
まずは、小学生の自転車事故の特徴を教えてください。
「昨年の大阪府のデータでは、4月から夏休み前にかけてが自転車事故が多く発生する時期でした。学年は2年生から4年生の割合が高く、時間帯では14時から18時の間、特に16~17時台に事故が多発しています。さらに、事故の多くは自宅から1km以内の場所で起きていることがわかりました」(山川さん・横田さん)
学校から帰ってきて、自転車でお友達の家や習い事などに行く時間帯に、事故が多発しているのですね。
「そして注目すべきは、事故の原因で一番多いのが『安全不確認』だということです。交差点で周りの安全を確かめずに道に飛び出す、脇見運転をするなどですね。ほんの少し注意すれば防げる事故が大きな割合を占めているということを、保護者の方に強くお伝えしたいです」(同)
自転車での事故を減らすには、基本的な安全確認を含めた交通ルールを、事前に親子で確認しておくことが必要なのですね。
そもそも自転車に乗る前に、必ずチェックしてほしいことが3つあると山川さん。
1.子どもの体に合った大きさの自転車を選ぶ
子どもはすぐに大きくなるから…と大きめの自転車を選んでしまいがちですが、体に合ったサイズを選ぶことが大前提。自転車にまたがったとき、足裏の半分から3分の1は地面につく高さにしましょう。よくつま先立ちで乗っている子を見かけますが、しっかり踏ん張って立てる高さに調整が必要です。
2.自転車を点検する
ブレーキはしっかり効くか、ライトは点くか、反射板は歪んでいないか、タイヤの空気は入っているかなど、自転車に乗る前には必ず点検をしましょう。ブレーキのレバーは思ったよりも緩みやすいですし、タイヤに空気が入っていないと、ハンドルを切りにくくなります。そして、セルフチェックだけでなく、定期的に自転車販売店などで点検・整備をしてもらうことも大切です。
3.ヘルメットをかぶる
道路交通法により、13歳未満の子どもが自転車に乗るときは、ヘルメットをかぶらせることが「保護者の努力義務」となっています。昨年の自転車事故で亡くなった人のほとんどが、ヘルメットをかぶっていなかったという報告があります。もしも事故が起こったとき、頭の怪我は命に関わる恐れがあるため、ヘルメットをかぶることは子どもの命を守るために欠かせないのです。
子ども用ヘルメットにはサイズがあるので、頭に合ったもの選びましょう。あご紐は、指1本が入るくらいに締めます。また、ヘルメットは頑丈だと思いがちですが、雑に扱うと内側の衝撃を吸収するためのクッション素材が傷んでしまいます。自分の頭だと思って、大切に扱いましょう。
それではいよいよ、自転車に乗って公道を走る際のルールや注意事項についてチェックしていきます。
「まず何よりも、『自転車は車の仲間』だということをしっかり伝えることから始めましょう。車の運転と同じだから、十分気をつけなくてはいけないよ、と教えてください。そのうえで、次のポイントをお子さんに伝えてくださいね」(同)
・13歳未満の子どもは歩道を自転車で走ることができる
本来、自転車は車道を走るものですが、13歳未満の子どもに関しては、歩道を自転車で走ることができます。ただし、あくまでも歩行者優先ということを忘れず、歩いている人が多いときは自転車を降りて押して進む、乗って走る場合も危ない運転をせず、ゆっくり走る、などを意識しましょう。
・道路は左側を走る
「自転車は車の仲間」なので、歩道がない道では左側を走るのがルールです。歩行者と反対側なので、間違えないようにしましょう。
・歩道を走るときは、車道側を走る
歩道があるときは、車道側を走りましょう。実は、自転車は車道側を走ることがルールなのです。「自転車は車道側」と覚えておきましょう。
・自転車は左側から乗り降りする
自転車を乗り降りするときは、左側から。先程お伝えしたように、自転車は道路の左側を走ります。もしも右側から乗り降りすると、万が一車が寄ってきたとき、車と自転車の間に挟まれてしまいますが、左側なら逃げられますよね。ほとんどの人は自然に左側から乗ったり降りたりしていると思いますが、改めて注意してみてください。
そのほかに、あらためて意識すべき交通ルールはありますか。
「ひとつは、信号が青でも必ず安全を確かめてから渡ること。子どもは体が小さく、ドライバーから姿が見えていない場合も多いので、たとえ信号が青だったとしても、横断歩道を渡るときは左右をよく確認してから渡りましょう。また、信号待ちのときなど、自転車の前輪だけ車道にはみ出しているケースが少なくありません。できるだけ車道から離れた場所で待つことも、意識すると良いですね。
子どもたちだけで出かける場合、並進(横に並んで走ること)や競争、二人乗りをすることがあります。自転車は一人用の乗り物であることを認識させ、危険な乗り方をしないように教えてください。
それから、これは保護者の方にお願いしたいのですが、保育園や幼稚園のときの延長線上で、小学生のお子さんをチャイルドシートに乗せて走っているママを見かけますが、小学生以上の自転車の二人乗りは禁止されています。体も大きくなっていますし、ハンドルをとられてしまい大変危険なので、絶対にやめましょう」(同)
さらに、これらの交通ルールを子どもに繰り返し伝えることも必要ですが、親自身が交通ルールを守ることが何より大切なのだと横田さん。まずはママ自身が、普段の交通ルールを見直すことから始めると良いかもしれませんね。
近年増えているのが、自転車と歩行者の事故です。そのため、自転車保険にはぜひ加入を、と横田さん。
「過去には、小学生の男の子が歩行者とぶつかって、9,000万円以上の賠償金を負ったケースもあります。自転車保険の加入を義務化しているかどうかは都道府県によって異なりますが、万が一の事態に備えて、ヘルメットと同様に、自分自身を守るため保険への加入を強くおすすめします」(同)
また、実際に事故に遭ったときのことも、親子で話し合っておくとよいのだそうです。
「車と自転車はもちろんですが、自転車同士や自転車と歩行者がぶつかった場合も、交通事故です。子どもはそのとき体に異変がなければ、そのまま立ち去ってしまいがちですが、後になって怪我をしていたことがわかるケースも少なくありません。自転車で外出する際は、家の人に行き先を伝える。もしも何かトラブルが起きたら、必ず家の人や周りの大人に話すこと。これをよく言って聞かせましょう。そして、近くの交番に届けを出してくださいね。
まだ小学生とはいえ、事故に巻き込まれる可能性もあれば、自分で事故を起こす可能性もあるのです。そのことを、小さな頃からしっかり意識しておくことが大切だと思います」(同)
とても便利な移動手段であると同時に、思わぬ交通事故を引き起こしかねない自転車。親子で交通ルールを見直し、安全に楽しく自転車に乗って出かけましょう!
(取材・執筆・撮影:水谷映美)
大阪府警察では「横断歩道ハンドサイン運動」を実施しています。横断歩道は歩行者優先です。歩行者の皆さんは、ハンドサイン(手の合図)で道路を横断することを伝えましょう。ドライバーの皆さんは、歩行者がいれば必ず横断歩道の手前で一時停止しましょう。
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