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小学1年生 2019年5月24日の記事

学童をやめたあと、子どもたちは放課後をどう過ごす…?

小1で学童を卒業させたママたちの体験談【後編】

 

 

小学校入学と同時に入所した学童を、小1でやめてしまうお子さんは少なくないそう。働く保護者としては、子どもの放課後の居場所について悩むことになりそうです。そこで、小1で子どもが学童をやめることになったという先輩ママたちに取材。学童退所後の放課後について、体験談を聞きました。

 

 

●民間学童や児童館、祖母…。もてるリソースをフル活用!

 

前編では、先輩ママたちに子どもが学童をやめたがった理由と、そのときの対処についてうかがいました。後編となる今回は、「学童退所後の放課後の過ごし方」と、後輩ママたちへのアドバイスをお聞きします。

 

最初にご紹介するのは、現在小3になる娘さんをもつ都内在住のYさんのお話。小1の11月に学童を退所して、娘さんはどんな放課後を過ごすようになったのでしょうか。

 

「退所前から通っていた民間学童に週2日、祖母と過ごす日が週1日、児童館に行く日が週1日…というように、子どもと話し合いつつ、私の仕事と周囲の都合で決めていました。私が在宅ワークをできる日は、一緒に家で過ごすこともありました。

 

2年生の途中からは、学校から帰ってきて習い事のバレエに週3回行き、週1回は祖母と過ごし、あとは児童館へ行ったり友達と遊んだりしています。私と過ごす頻度は減りました。

 

当時を振り返ると、放課後にやることが決まっている方が良いのではと思い、習い事付き民間学童に入れて、親としては安心。でも、子どもにとっては問題がすべて解決したわけではなかったかなとも感じます。正解はないので、難しいですね。

 

小1の子どもが学童に行かなくなると、保護者は悩ましいですよね。でも、学年が上がると、自分だけで、また友達同士で過ごせることも増えてきます。学童になぜ行きたくないのかを子どもとよく話し、親子双方が納得できるところを探って、1年をやり過ごすのも手段の一つかと思います。当時はとても心配でしたが、最近では子どもの成長はすさまじいスピードだなと感じるばかりです」

 

 

●メインは放課後子供教室。本人の希望で習い事も

 

2人目は、小3の娘さんを持つGさん。娘さんが学童を退所したのは小1の夏休み前でしたが、初めての長期休みはどんな過ごし方になったのでしょうか?

 

「もともと夏休みいっぱい、娘は田舎の祖父母の家で過ごす予定だったんです。学童の有無に関係ない予定が入っていたのは、ラッキーだったかもしれません。

 

2学期からの過ごし方は、学童の先生に相談したところ、ランドセルのまま校内の遊び場で過ごせる『放課後子供教室』というものがあると教えてもらいました。娘に話すと、『同じクラスの女子も何人か行っているし、それなら大丈夫そう』とのこと。そこで、小学校の放課後子供教室で16時ぐらいまで過ごして家に帰り、親が帰宅する17時半までお留守番をするようになりました。

 

曜日によっては、近隣に住む祖父に送迎をお願いし、スイミングなどの習い事をしてから帰宅しています。習い事はもともと本人がやりたいと言っていたので、祖父に相談して始めることにしました。

 

小3以降は、娘が活発になり、また学校や友達にも慣れたため、『放課後子供教室』の登録をやめ、お留守番をしたり、児童館に顔を出したり、一人で習い事に行ったりという日々を送っています。

 

学童は幅広い学年のさまざまなお子さんが集まる場所です。空間にも限りがあるので、子ども同士のトラブルは生じがち。ただ、本人が行きたくないと言うにはそれなりの理由があるはずなんですよね。親としてはつい『行きなさい!』と言ってしまいますが、冷静に理由を聞いて、相性などのどうしようもない問題なら、やっぱり学童以外の居場所を探すしかないのかなと思います」

 

 

●長期休みはYouTube&ゲーム漬けに…。打開策は?

 

都内在住のKさんの息子さんは、小1の3学期に学童を退所。Kさんを悩ませたのは、退所直後の春休みでした。

 

「学童をやめてしばらくして、学童に行っていない同級生が家に遊びに来るようになり、一緒に過ごす相手がいることに安心しました。ただ、その後すぐ春休みに入ってしまい、長期休みの過ごし方を事前に考えておくべきだったな、と反省しました。

 

結局、春休みはゲームやYouTube漬けの日々に…。ただ不幸中の幸いというか、思う存分やったことで『やりすぎると体調がよくない』『頭が働かない』『顔がちょっとカッコ悪くなる』などと身をもって学ぶことができたようです。とはいえ、パソコンとタブレットの時間制限は、親がしっかり勉強して、事前にかけておくべきでした。

 

その後、週1で体操教室へ、週2で学習教室へ行き始めました。私も職場に相談し、帰宅時間を16時半に早め、以降は在宅勤務に。私の帰宅までに、学校と教室の宿題を終わらせるルールにしています。習い事も数回行くと楽しくなってきたようです。

 

親がぎちぎちにスケジューリングするより、本人主体で少しずつ習い事を増やすなどしていくと、双方が納得できる過ごし方になるのかな、と感じています。わが家では、ゲームとYouTubeの時間を本人に決めさせたり、1週間分のおやつを週末一緒に買いに行ったりと、『君の自由を尊重しているよ!』という態度をできるだけ見せるようにしています。

 

また、子どもが学童に行かなくなると、ママが専業主婦という子どもと遊ぶことも増えます。何かあったときに連絡しやすいよう、保護者会などでは積極的に声をかけるようになりました」

 

 

●子どもが楽しい放課後を自分で作れるよう手助けを

 

最後にご紹介するのは、自営農家で働く北海道在住のSさん。小4の娘さんが学童をやめたのは、小1の夏休みごろでした。

 

「学童を退所して以降は、長期休暇中も放課後も、基本的には本人の好きなように過ごさせていました。結果、ずっとテレビを見ていましたが、たまに仕事場(農園)に来たり、創造遊びをしたり、お手伝いをしたりと健全な姿を見せてくれました。ぐうたらすぎるときは小言を言い、とても健全な感じの時はたくさんほめています。

 

ぐうたら加減を見かねて、子どもが「暇すること」について調べると、肯定的な意見があることに気づきました。以降、あまりにもひどいときは、「こどもは暇が仕事だよ」と伝えてTVを止め、音楽をかけてあげたり、お絵かき道具などを出してあげたり。折り紙で何個も同じ形を作ってそれぞれに異なるデザインを描き込んだり、ソファーの上で変な格好を追求していたりと、工夫して過ごしていることもあります。

 

また、おやつがコミュニケーションの一つになりました。置き手紙をしたり、仕事場まで持って来てもらい一緒に食べたりと、いろいろな形で楽しんでいます。放課後を自由に過ごすにあたり、「ゲームの時はブルーライトカットめがねを付ける」などいくつかのルールも設けました。

 

私自身、鍵っ子だったのですが、放課後を楽しめるようになったのは、自分で過ごし方を企画できるようになった中学生以降でした。ただ、小学生でも親のちょっとしたフォローがあれば、楽しい放課後を自分で作れるようになる気がします。簡単なおやつのレシピ本を用意してあげるだけでも違うと思います!

 

学童をやめたがっている子の保護者の方は、子どもの暇な時間を肯定的に考えてみると、少し世界が変わるかもしれません。近くに暇しているお友達がいたら、子ども同士で『昨日の暇』を紹介し合ったり、『今度一緒に遊ぼう』と誘い合ったりすることを提案してみるのもいいかもしれません」

 

遅かれ早かれ、いつかはやってくる学童退所。いざというときに困らないよう、どんな対応ができるのか、わが子の放課後ライフをどうサポートできるのか、夏休み前に一度、考えてみてはいかがでしょうか。

 

(取材・執筆:有馬ゆえ)

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