1958年生まれ。本名 杉山 桂一。
公立小学校で23年間教師を務め、退職後は、全国各地のPTAや市町村の教育講演、本の執筆に精力的に取り組んでいる。
メールマガジン「親力で決まる子供の将来」は新聞、雑誌、テレビ、ラジオなど各メディアで絶賛され、教育系メルマガとしては最大規模を誇る。
著書多数。
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生活・しつけ
小学1年生 2018年3月26日の記事
みなさんは「友達親子」についてどう思いますか?
「友達親子はけしからん」と思いますか?
それとも、「友達親子はすばらしい」と思いますか?
私は、これは「友達親子」の定義次第で決まると思います。
親と子どもがただの馴れ合いの関係になってしまって、子どもが人に迷惑をかけても親が何も言わない、子どもが間違った道に進もうとしていても指導できない、というような関係を意味するならもちろんNGです。
でも、親と子どもが人間同士としてリスペクトし合う関係、お互いを高め合う関係、腹を割って話し合える親友のような関係を意味するなら素晴らしいことです。
そういう友達親子なら、たくさん増えて欲しいと思います。
親子関係について従来からよくあるのが、親と子どもの上下関係を絶対視する考え方です。
「私は親だよ。自分の子どもに何の遠慮がいるの?この子のために言っているのよ。しつけのためなんだよ」。
こういう錦の御旗の元に、子どもに言いたい放題、やりたい放題の親が実際にいます。
こういう親の中には、暴言のみならず、時にはしつけと称して暴力を振るう人もいます。
こういう親子関係はよくないですね。
親子といえども一人の人間同士であることにかわりはありません。
人間と人間がよい関係になるのは、お互いに相手の気持ちを尊重し合い、思いやりの心を持って付き合うときです。
たとえば会社でも、上司という権力的な立場に甘えて部下に言いたい放題の人はよい人間関係を築くことができません。
立場の違いはありつつも、部下を一人の人間としてリスペクトしながら接することができる上司は、部下からも尊敬されます。
親子関係でもまったく同じです。
子どもを一人の人間としてリスペクトしながら接することのできる親であってほしいと思います。
もちろん、親として言うべきことを言わなければならないときもあります。
そういうときも、権力的な立場に甘えて感情的な暴言をぶつけるのではなく、相手の気持ちを考えながら言ってあげてください。
そういう親は、子どもからもリスペクトされます。
そういう意味での友達親子なら素晴らしいです。
ご愛読いただきました、この連載も今回が最後になります。
ときどき本連載を読み返していただければと思います。
皆さまの子育て生活が、安らかで楽しいものでありますようにと、心から願っております。
長い間、まことにありがとうございました。
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1958年生まれ。本名 杉山 桂一。
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