1958年生まれ。本名 杉山 桂一。
公立小学校で23年間教師を務め、退職後は、全国各地のPTAや市町村の教育講演、本の執筆に精力的に取り組んでいる。
メールマガジン「親力で決まる子供の将来」は新聞、雑誌、テレビ、ラジオなど各メディアで絶賛され、教育系メルマガとしては最大規模を誇る。
著書多数。
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生活・しつけ
小学1年生 2018年2月13日の記事
私が教師だったとき、あるお母さんをほめたことがありました。
すると、そのお母さんから「親になって初めてほめられました」と言われました。
それで、私は、「たしかに、親としてほめられるというのはめったにないことなんだ」とあらためて思った次第です。
親はしっかりやって当たり前。
子どものためにがんばるのが当たり前。
しっかりやらなければ文句を言われる。
ちょっとサボれば文句を言われる。
夫に文句を言われる。
妻に文句を言われる。
おじいちゃん・おばあちゃんに文句を言われる。
親戚に文句を言われる。
先生に文句を言われる。
近所から文句を言われる。
当の子どもからも文句を言われる。
世間の偉そうなおじさんやおばさんから文句を言われる。
テレビのコメンテーターから文句を言われる。
いわゆる専門家、有識者、教育評論家から文句を言われる。
これでは切ないですね。
ですから、せめて自分で自分をほめてあげてください。
ほめるコツの1つめは部分をほめることです。
全体を漠然と見ていてはほめられません。
少しでもできている部分を見つけ出して、ほめましょう。
そのためには、できていない部分を責めないで、そこは目をつむることが大切です。
たとえば、細かいしつけができないからといって、自分を責めないでください。
(そもそもそんなことは必要ないですし)
その分、できない子どもを許すのは得意かもしれません。
そんなあなたをほめましょう。
片づけができるようにさせられないからといって、自分を責めないでください。
その分、子どもと一緒に盛り上がって楽しんだりするのは得意かもしれません。
そんなあなたをほめましょう。
勉強をやる気にさせられないからといって、自分を責めないでください。
その分、子どもがやりたがることをたっぷりやらせて応援しているかもしれません。
そんなあなたをほめましょう。
ほめるときのコツの2つめは、一歩下がり法です。
人は誰でも理想を追い求めて、現実よりも勝手に一歩進んでしまっています。
勝手に進んだ分を一歩下がって、ありのままの姿をほめましょう。
たとえば、子どもにとって栄養たっぷりの理想の食事が準備できないからといって、自分を責めないでください。
手抜きをしたからといって自分を責めないでください。
食べられるものを一応準備しただけでも立派なものです。
ほめるときのコツの3つめは、リフレーミングです。
これは固定したフレームだけで見るのではなく、別のフレームで見直してみるという意味です。
短所言い換え法ともいいます。
たとえば、「だらしがない」は「大らか」だということです。
ですから、子どもをしっかりしつけられないからといって、自分を責めないでください。
それは、子どもをのびのび育てているということなのです。
そもそも、あなたは子どもを産んだだけでも大したものです。
一人の命を誕生させたのですから!
そして、ここまで育ててきました。
そんなあなたをほめてあげてください。
どれもこれも簡単なことではありませんよね。
あなたはすでに十分よくやっています。
あれこれ厳しい条件の中で、精一杯やってきています。
ですから、そんな自分をほめてあげましょう。
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1958年生まれ。本名 杉山 桂一。
公立小学校で23年間教師を務め、退職後は、全国各地のPTAや市町村の教育講演、本の執筆に精力的に取り組んでいる。
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