- トップページ >
- 学校・まなび >
- 勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」第25回 [10/27]
学校・まなび
小学1年生 2014年10月27日の記事
勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」第25回 [10/27]
日記や作文で漢字が使われていないとき、どうしますか?
●平仮名ばかりで漢字がない
みなさんが子どもの日記や作文を見たとします。そしたら、習った漢字があまり使われてなくて平仮名ばかりだったとします。このような場合、あなたならどのように対応しますか?
次の3つの中から、自分に近いものを選んでみてください。
A.習った字はすべて漢字に直させる
B.まず書いてある中身に共感したり表現をほめたりして、その後で習った字のいくつかを漢字に直させる
C.とにかく中身に共感したり表現をほめたりして、あまり漢字のことには触れない
●まず中身に共感。次に表現をほめる
あなたはどれに近いですか?
私はAはやめて、BかCにしてほしいと思います。
Aのように、「習った字はすべて漢字に直させる」を徹底していると、子どもは日記や作文を書くのが嫌いになってしまいます。
日記や作文では、まず、中身に共感してあげることが大事です。そして、次に表現の工夫を見つけてほめてあげましょう。
この2つがあれば子どもは書くことが好きになります。書くことが好きになれば、思ったことや感じたことをぐいぐい書くようになり、表現力もどんどん付いていきます。
日記や作文ではそれが一番大切なことです。漢字をつかってないとか字が雑だとか、そういうことばかりつついていると、書くのが大嫌いになってしまいます。
どうしても漢字に直させたいときは、たくさん共感したりほめたりした後で、いくつか直させるといいと思います。
●「書くことが楽しい。書くことが好き」にしてあげよう
正直に言わせていただければ、個性的で面白い日記や作文を書く子の多くは、あまり漢字をつかいませんし字も雑です。
書きたいことの中身に頭を使ってグイグイ書いていくので、表記の方まで気が回らないのです。
漢字をしっかり使って字も丁寧だけど、書いた中身は個性や面白味に欠けるということはよくあることです。
両方とも優れている子もときにはいますが、非常に少ないです。
子どもの日記や作文においては、「書くことが楽しい。書くことが好き」と思えるようにしてあげることを最優先にしてください。