田宮由美
子ども能力開花くらぶ『ちゅーりっぷ ふれんず』代表
小学校教諭・幼稚園教諭・保育士
日本交流分析協会 子育て支援士
公立幼稚園・小学校・中学校での勤務を経て、現在に至る。携わった仕事と自らの子育てをもとに「生きる力を育む子育て」を発信。講演、コラム執筆などを中心に活動している。
著書:『子どもの能力を決める0歳から9歳までの育て方』(KADOKAWA)
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生活・しつけ
年長 2017年1月24日の記事
子どもの小学校入学が近づいてくると、入学準備に向けてあれこれやることが増えてきますね。
生活面や学習面など、入学前までにできるようにしておきたいこと多くあると、焦りが出てくるのではないでしょうか。すると、子どもの“できないところ”が目につき、ついプレッシャーをかける言葉を使ってしまうことも……。
入学前の子どもに言ってしまいがちなNGワードについて、子育て支援士の田宮由美さんにお話をうかがいました。
●子どもにとって小学校は未知の世界!?
田宮 「小学校入学前は就学時検診などがあり、親子で小学校に行く機会がありますね。
子どもは、園とは違う大きな校舎や校庭を見たり、学年が上の大きなお兄ちゃんやお姉ちゃんを見たりするだけで、まるで未知の世界に行くように感じ、期待の一方で不安な気持ちを持ちます。
大人でも引っ越し、就職など新しい環境で生活をスタートするときは緊張しますよね。
まだ経験の少ない子どもなら、なおさらです。
小学校の入学が近づくと、親は子どもに対して『もうすぐ小学生になるんだから、一人でできるようになって欲しい』という期待が大きくなってきます。
ですので、教育熱心で真面目なお母さんほど子どもに対してプレッシャーをかける言葉を使ってしまうことがあるのです」
●「1年生になるんだから」はプレッシャーに
田宮 「例えば、子どもに期待するあまり、次のような言葉を使っていないでしょうか?
・突き放す言葉
『もうすぐ1年生になるんだから、一人でできるようにならなきゃダメでしょ』
『一人で準備しなさい。1年生になったら、お母さん手伝わないよ』
・脅す言葉
『そんなんじゃ、小学生になれないよ』
『〇〇ができないと、先生に怒られるよ』
『勉強をしっかりしないと、みんなについていけないよ』
・友達と比べる言葉
『なんでできないの? △△ちゃん(友達の名前)は、ひらがなが全部書けるんだよ』
『△△くんは、もう計算ができるんだって』
このような言葉をよく使っていると、子どもは
『小学校の先生って怖くて、すぐ怒るのかな』
『勉強って大変そう。したくないな』
『1年生なんかになりたくない』
と、小学校に行くのが楽しみではなくなり、不安な気持ちが大きくなってしまいます。
子どもに対してこのような言葉を使っていないか振り返り、小学校に行くことが楽しみになるような声かけをしていきましょう。
次回、その声かけの例をお伝えします」
(次回に続きます)
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田宮由美
子ども能力開花くらぶ『ちゅーりっぷ ふれんず』代表
小学校教諭・幼稚園教諭・保育士
日本交流分析協会 子育て支援士
公立幼稚園・小学校・中学校での勤務を経て、現在に至る。携わった仕事と自らの子育てをもとに「生きる力を育む子育て」を発信。講演、コラム執筆などを中心に活動している。
著書:『子どもの能力を決める0歳から9歳までの育て方』(KADOKAWA)
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