田宮由美
子ども能力開花くらぶ『ちゅーりっぷ ふれんず』代表
小学校教諭・幼稚園教諭・保育士
日本交流分析協会 子育て支援士
公立幼稚園・小学校・中学校での勤務を経て、現在に至る。携わった仕事と自らの子育てをもとに「生きる力を育む子育て」を発信。講演、コラム執筆などを中心に活動している。
著書:『子どもの能力を決める0歳から9歳までの育て方』(KADOKAWA)
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生活・しつけ
年長 2017年1月25日の記事
小学校入学に向けて、子どもにどんな声かけをすると不安を小さくして前向きな気持ちを引き出せるのでしょうか?
子育て支援士の田宮由美さんにお話をうかがいました。
●不安な気持ちは小さく、喜びは大きく
田宮 「子どもは小学校に行くのを楽しみにしている一方で、心の中に不安な気持ちを持っています。“不安は小さく、喜びを大きく”してあげる声かけをしてあげましょう。
子どもにとって小学校は未知の世界です。“わからない”ことから、不安になることも多いでしょう。
ですので、
『できないこと、わからないことは先生に聞けば教えてもらえるよ』
『みんな、はじめてなんだから大丈夫だよ』
などと伝え、安心させてあげます。
園の友達と小学校が別々になることで不安を感じている子には、
『みんなはじめて同士だから、向こうのお友達も○○ちゃんとお友達になりたいと思っているかもしれないよ。自分から、“一緒に遊ぼう”って声をかけてみたら、喜ぶかもしれないよ』
など、新しい友達との出会いに期待する声かけをしてもいいですね。
また、喜びを大きくするために、
『お母さんもお父さんも、〇〇ちゃん(子どもの名前)が小学生になることが、とってもうれしいな』
などと、親の気持ちを伝えます」
●学校で学ぶことが何に役立つかを伝える
田宮 「そして、小学校で学ぶことの喜びや楽しさも伝えられるといいですね。
例えば……
『ひらがなを覚えると、おじいちゃん、おばあちゃんにお手紙を書けるようになるんだよ』
『算数ができると、買い物のときにおこづかいの計算ができるんだよ』
など、勉強をすることが生活の中でどんなことに役立つのか、どのように便利になるのか、また、今までできなかったことができるようになる喜びを伝えます。
小学校では、授業の成績がつけられるようになるので、『友達の△△くんは、ひらがなが全部読み書きできる』『〇〇ちゃんは、計算ができる』など、学習面について他の子と自分の子を比べて焦りを感じてしまうことがあるかもしれません。
子どもによって覚える早さは違います。焦らず、わが子のペースに合わせて少しずつ身につけていけば大丈夫ですよ。
まずは、スムーズに小学校生活になじめるように、早寝早起きをして生活習慣を整える、通学路を歩いて交通ルールを伝える、和式トイレの使い方を覚えるなど生活面の準備を中心にしていきましょう。そしておおらかな気持ちで見守ってあげてください」
今はできないことがあっても、小学生になってからグンと伸びる子はたくさんいます。
焦らず、楽しく親子で入学準備をしていきたいですね。
田宮さん、ありがとうございました。
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子ども能力開花くらぶ『ちゅーりっぷ ふれんず』代表
小学校教諭・幼稚園教諭・保育士
日本交流分析協会 子育て支援士
公立幼稚園・小学校・中学校での勤務を経て、現在に至る。携わった仕事と自らの子育てをもとに「生きる力を育む子育て」を発信。講演、コラム執筆などを中心に活動している。
著書:『子どもの能力を決める0歳から9歳までの育て方』(KADOKAWA)
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