山田修平(やまだ しゅうへい)
淑徳大学短期大学部こども学科講師。専門は幼児造形。子育て支援活動を展開しながら、造形や科学遊びの講座を開催。理科実験教材開発なども行っている。
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学校・まなび
小学1年生 2016年8月17日の記事
せっかくの夏休み、毎日暑いからと、家でゲームざんまいの毎日なんてことになっていませんか?
デジタルな遊びもいいけれど、たまには、親子で道具を使って遊んでみてはいかがでしょう。
おすすめなのは、科学遊び。手品のような現象に、子どもは大喜び! といっても、大掛かりな準備は大変なもの。
そこで、もの作り遊びや科学遊びの専門家である淑徳大学短期大学部講師の山田修平さんに、家にあるものや手軽に手に入るものを使って、家庭でも簡単・安全にできる科学遊びを教えてもらいました。
●「理科の勉強」ではなく、遊びとして楽しんで
山田 「遊びを始める前にひとつお伝えしておきたいのは、これからご紹介する科学遊びは、科学的な知識を獲得するためのものではなく、あくまで科学実験は『遊び』だということ。
科学遊びというと、いずれ勉強につながればなどと期待してしまう方もいるかもしれませんが、『遊び』を純粋に楽しむ前提でやってほしいと思います。
5〜6歳といえば、まだ文字に興味を抱くくらいの年齢です。科学的な根拠を理解させようとしても、大人のように理解することは困難です。
ただ、実験のような環境を経験することで、子どもは『こうやったら、どうなるんだろう』という興味を持って遊びます。その興味や好奇心を大事にしてあげてください。
遊ぶときには、子どもに『こうやったら、こうなるよ』などと、解説したり、答えを言ってしまわないこと。そしてこどもから質問がない限りは、遊んだ後『どうだった? 実はこれはね……』なんて教えすぎないようにしましょう。
これは何が起きるのか、ワクワク、ドキドキする気持ちがあるから、予想を超える現象が起きたときの感動も大きくなります。親子で一緒に手品をするような感覚で、科学遊びを楽しんでほしいと思います」
親としては、勉強への興味が育てば……などと、つい欲ばってしまいます。気をつけたいですね。
◆うがい薬が水に変わる!「不思議な色水」
〈用意するもの〉
・うがい薬(ポピドンヨード)
・ビタミンC粉末(ビタミンC入りの飲料水の素など)またはレモン
①うがい薬を、ふだんうがいで使うくらいの濃度に薄めます。
②ビタミンC粉末を入れていきます。
③タンブラーなどでかき混ぜると透明に!
〈注意点〉
透明になっても、あくまでうがい薬なので、水と勘違いして飲まないようにしましょう。実験後は、コップをよく洗ってください。
〈ポイント〉
色が変わるのは酸化還元反応のひとつ。うがい薬の成分であるヨウ素とビタミンCを混ぜ合わせることで、ビタミンCは酸化され、ヨウ素は還元されてヨウ化水素という無色透明の物質になります。
子どもは、ビタミンCの粉をさらに入れてみたり、もう1度うがい薬を入れたりして、どう変化するのか、夢中になって実験しようとします。
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簡単な実験遊びですが、子どもにとっては本当に手品みたいにみえるでしょうね。
山田さん、ありがとうございました。
次回は音や感触を楽しめる科学遊びをご紹介します。
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山田修平(やまだ しゅうへい)
淑徳大学短期大学部こども学科講師。専門は幼児造形。子育て支援活動を展開しながら、造形や科学遊びの講座を開催。理科実験教材開発なども行っている。
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