- トップページ >
- 週末・その他 >
- 子どもを甘やかす夫にイラッ! どうすればいいの?[8/26]
週末・その他
年長 2015年8月26日の記事
子どもを甘やかす夫にイラッ! どうすればいいの?[8/26]
《夫婦の子育て協力・前編》まずは男性・女性の思考パターンの違いを知り、夫婦で話し合いをしてみましょう。
子どもを注意する役は、いつも自分(ママ)。子どもを甘やかすパパにイライラしてしまうことはありませんか? ママが子どもを叱ると、パパが「やめろよ」と口出ししてギクシャクしてしまうケースも……。
ママとパパで子育ての方針が大きくズレているとケンカのもとになり、子どもが不安になるかもしれません。
この状態を解決する方法について、心理カウンセラーで3人の娘さんの母でもある山口淳子さんに、お話を伺いました。
●「男性」と「女性」は、考え方が違う!?
山口 「子育て中のママで、ご主人に対して『なぜ、パパはここで叱ってくれないんだろう?』と疑問を持ったことがある方もいるのではないでしょうか。
個人差はありますが、そもそも男性と女性は、脳の違いから思考パターンに違いがあるんです。
女性は、感情が豊かで洞察力が鋭く、細かいことによく気がつきます。
例えば、キッチンで夕食の準備をしながらリビングで子どもが遊んでいる様子を見守り、『そろそろ、おもちゃの片付けしてね』などと、声をかけることもできますよね。
気がつきすぎるがゆえに、ときには子どもの行動が気になって口を出しすぎたり、必要以上に手助けしてしまったりすることもあるのです。
一方、男性は理論的な考え方で、物事の結果を重視する傾向があります。だから、普段の細かいことは女性ほど目に入らず、子どもが大きな失敗したときだけ叱ったりします。
また、男性は、女性に比べてあまり情に振り回されることが少なく、目的達成型の表現をする特徴があります。そのため、男性の態度、伝え方がそっけなかったりすると、女性は『子どもの気持ちをわかっていない』とか、『私の大変さをわかってくれない……』と、冷たく感じてしまうときもあるのです」
●不満があれば、きちんと伝えたほうがいい
山口 「ご主人が子育てに協力してくれなくてイライラしてしまう方の心には、『わざわざ言葉に出さなくても、自分の子育ての大変さや不安な気持ちを察して欲しい。助けて欲しい』という思いがあることが多いんですよね。
もし、あなたがご主人にそのような様々な思いを察してもらえず、不満を感じているのなら、無理に感情を抑える必要はありません。
ご主人に対して思っていることを言葉に出し、心の中にある不満をクリアにしてください。
例えば……
「こういうときは、甘やかされると子どもが将来○○になってしまいそうで私は不安なんだけど、あなたはどう思う?」
「協力してもらいたいのだけど、どう思う?」
と気持ちを伝えたうえで、ご主人の思いを聞いてもいいですね。
または、
「私ばかり子どもを叱っていて、悪者になっているようでずるい!」
などと、思いをストレートに伝えてみてはいかがでしょうか。
そのうえで、夫婦で一緒に『子どもを自立させるにはどうしたいいのか?』を話し合っていきます。(ここで言う自立とは、自分の考え・行動に責任を持ち、自ら決断し、行動することです)
いつも感情的に子どもの前でいがみ合っていると、子どもは不安になってしまいます。
できれば、子どもを寝かしつけた後などに、落ち着いて話し合えるといいですね。ときにはケンカをしながらでもしっかりと向き合って、子どもの将来、そして家族の将来について今どうしていったら良いのかを夫婦で向き合い、話し合ってください」
次回に続きます。
プロフィール
心理カウンセラー。マナーコンサルタント。J’s Room代表。
恋愛・婚活・結婚・子育てなど、自らの体験をもとに心に沿った気軽に相談できるカフェカウンセリングや身近な優しい心理学のセミナーを毎月開催中。また、元国際線CAの経験を活かし、企業のビジネスマナー講師、就活セミナー講師としても活躍中。
APECなど国際会議における海外要人の接遇を担当、各国大使館の仕事も多数こなす。
プライベートでは、高3、中2、中1の3人の娘の母でもある。
HP:『J’s Room』