細部千晴
細部小児科クリニック院長。
日本小児科学会小児科専門医。子どもの心の相談医。
地域医療と子育て支援に力を入れ、乳児健診・予防接種・育児相談以外に思春期外来を設けている。
著書に『イラスト・マンガで育児の悩みをラクにするBOOK』(成美堂出版)、監修本に『この1冊で安心 はじめての育児辞典』(朝日新聞出版)がある。
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生活・しつけ
年長 2016年1月13日の記事
子どもが風邪をひいたり、風邪が長引いたりしないようにするには、家庭でどんなことに気をつければいいのでしょうか? 細部(ほそべ)小児科クリニック院長 細部千晴先生にお話を伺いました。
●毎日の体調チェックで風邪を予防
細部 「まず、お母さんにお願いしたいのは、毎日お子さんの顔色を見たり会話をしたりする中で、体調の変化を見逃さないようにすることです。
小さなお子さんの場合、不調を感じていてもうまく言葉で伝えられないことがあります。
だから、『今日は、元気がないな』『いつもより食欲がないみたいだな』などというお母さんのちょっとした気づきがとても大切なのです。
例えば、子どもに便の状態を聞くことで、早めに不調のサインに気づくことができます。
“便は健康のバロメーター”といわれているんですよ。
子どもに『スルッと出るバナナみたいなのがいいウンチだよ。いつもと違ったらママに教えてね』と伝えておきましょう。
朝、便がゆるくて『おなかの風邪のひきはじめ?』と思ったら、冷たいアイスのおやつはやめておこう、夕食は脂っこいメニューではなく消化のいいものにしよう、など、すぐに対策が立てられますね。
風邪のひきはじめのサインに気づいて早めにケアをすれば、症状を悪化させずにすみます」
●良質な睡眠をとって風邪をひきにくい体に
細部 「風邪をひきやすくなる原因には、生活習慣が関わっていいます。
基本的なことですが“早寝・早起き・朝ごはん”、そして“朝ウンチ”を習慣化してください。
風邪に負けない体をつくるために欠かせないのが、良質な睡眠をとることです。
規則正しい生活をして充分な睡眠をとることで免疫力が高まります。
お子さんは、毎朝すっきりと目覚めていますか?
起こしてもグズグズ言うようであれば、よい睡眠がとれていないのかもしれません。
大人に合わせた生活スタイルを送ると、就寝時刻が遅くなりがちです。
例えば、観たいテレビ番組は録画する、寝る数時間前から部屋の照明の明るさを落とす、ベッドに入ったら絵本の読み聞かせをするなど、お子さんが眠りに入りやすい工夫をするのもいいですね」
次回に続きます。
細部千晴
細部小児科クリニック院長。
日本小児科学会小児科専門医。子どもの心の相談医。
地域医療と子育て支援に力を入れ、乳児健診・予防接種・育児相談以外に思春期外来を設けている。
著書に『イラスト・マンガで育児の悩みをラクにするBOOK』(成美堂出版)、監修本に『この1冊で安心 はじめての育児辞典』(朝日新聞出版)がある。
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