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生活・しつけ

年長 2013年10月28日の記事

☆原坂一郎 連載コラム 「子どもの気持ちを覗いてみると」 6回

第6回 子どもの言葉は真意を探ろう

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私たち大人は、思ったことや伝えたいことがあったときは、言葉と文章で表します。 
しかし子どもはそれができません。 
 
ではどうするか。 
 
泣くか笑うかで、すべてを語ろうとします。 
 
でもお母さんって本当にすばらしいですね。赤ちゃんのその笑い方ひとつで何を喜び、泣き方ひとつで何を言いたいのかわかるのですから。 
 
言葉を覚えた2歳3歳のころから、泣く回数は減ってきます。伝えたいことを言葉で言えるので、泣く必要がなくなるからです。 
 
でもしょせんは2語文3語文です。言いたいことがかろうじてわかる、という程度です。 
 
たとえば大人なら「ねえ、いくら なんでも これでは 少ないから もっと たくさん ちょうだい」(8語文)と、言いたいことをそのまま言葉にして言えます。 
 
しかし子どもは、同じことを言いたくても「お母さん、もっと ちょうだい」(3語文)と、省略したようにしか言えません。心の中の微妙な部分は、伝えきれていないのです。 
 
それから少し大きくなった5歳6歳という時期は、語彙も増え、しゃべること自体も随分増えてきます。そのため親はもう、大人と喋っているかのような錯覚を抱きます。 
 
しかしこの時期は、言葉は多くても、事実を正確に伝える、という作業が下手です。そのため、親に誤解を与えることがしばしば起こります。 
 
たとえば子どもと喧嘩をして「お母さんなんか嫌い」と言われたとします。でもそのときの子どもが言いたかったのは「お母さんはいつもは好きだけど、今だけは嫌い」ということです。 
 
その言葉を間に受けて、「お母さんも嫌いよ」なんて決して言わないでほしいと思います。 
 
大好きなおばあちゃんがやってきた翌日、「おばあちゃんいつ死ぬの?」と聞いた5歳の孫がいたそうです。まるで早く死んでほしいような言い方ですよね。 
 
でも、その孫が言いたかったのは「大好きなおばあちゃんもいつか死んじゃうんだよね。悲しいな。それならばいつまで一緒に遊べるのかなあ。ねえ、おばあちゃんはいつ死んじゃうの?あとどのくらい一緒に遊べるの」だったのです。 
 
この時期の子どもは、たくさん喋っても、表現が下手で、言葉足らずのことが多く、その真意が大人に伝わらないことが多く、注意が必要です。 
 
私が保育園で年長クラスを持ったときの、ある日の食事タイムのことです。 
子どもたちにみそ汁を配り、次のおかずを配膳室に取りに行ったところ、お当番の子どもが「○くんがみそ汁をこぼした」と言いにきました。 
 
私は「はいはい、じゃあ台ふきで拭いておいてねって言ってきて」と言い、お当番を返しました。 
 
あとで教室に行ってびっくりです。○くんは熱いおつゆを足の上にこぼし、泣きながら台ふきで机を拭いていたのです。私に言われた通りに。 
 
すぐさま流水に当てたので、膝がうっすらと赤くなるだけで済みましたが、悪いのは私。「おつゆをこぼした」を、勝手に机の上にこぼしたと思い込んでしまったのです。 
 
お当番の子どもが「○くんがみそ汁を自分の膝の上にこぼして泣いている」と言ってくれたらよかったのですが、子どもにそこまで言わせるのは酷です。 
 
未就学の子どもが何か話したときは、まだまだ向き合う大人が、その言葉に潜むあらゆる可能性やその真意をこちらが探る必要があります。 
 
でも、お母さんだけはそれができるはずです。 
だってわが子の「マンマ」というひと言だけで、子どもの言いたかったことが「これはおいしそうなご飯だね」なのか、「もっとご飯がほしいよう」なのかがわかったのですから。
 

 


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