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学校・まなび
小学1年生 2013年10月15日の記事
★「友だち関係」のアドバイス
《気になるわが子の友だち関係 2 》 友だちや保護者との関わり方お教えします
前回の記事で、カウンセラー&コーチの三浦久美子先生から、小学校からの子どもの友だち関係は、見守ることが基本だと教えていただきました。
それをふまえたうえで、今回は実際に、保護者も含めた子どもの友だち関係で困っているお母さんたちに、三浦先生からアドバイスをいただきます。
●気の強い友だちには、「いやだ」と意思表示できるようにする
気になる友だちのタイプ ケース1
とても気の強い子で、うちの子はきつい言葉を投げかけられたり、ときにはたたかれたりすることもあるみたい。ちょっと心配です。
三浦 「もともと性格が強い子というのは、生命力があり、積極的で行動派なので、ちょっとのんびりした子は、引っ張り回されがちですね。
でも、子ども自身が引っ張り回されることを楽しんで、気にしていないようであれば、まずは見守っていきましょう。
もし、子どもがたたかれたり、引っ張り回されていやな思いをしているのだとしたら、『いやだ』とか『やめて』と意思表示するようにアドバイスするとともに、どうしても『いや』が言えない場合、まずは家で『NO』が言える環境かどうか、子どもが親の言いなりになっていないか一度振り返ってみてください。
外で『やめて』と意思表示するためには、ふだんから家庭でも『いやだ』とか『それはやりたくない』など、『NO』を言えていることが大切だからです。
そのうえで、ちょっと問題だなということがある場合は、同じクラスの子なら、連絡帳で担任に『こういうことが起きているので、気をつけてみていてください』と報告しておくと、いざというときにスムーズに相談できると思います」
●わが子が手を出していても、頭ごなしに叱らないで
気になる友だちのタイプ ケース2
何を聞いても返事がはっきりしないなど、大人しすぎて、覇気がない子。わが子は元気なタイプなので、いじめたりしていないか心配です。
三浦 「前回お話ししたように、子どもはつねに親が見守ってくれているということを実感できれば、弱い友だちに対して、やたらと攻撃的になったりしないものです。
まずは、子どもがその子に対してどのように接しているか、口を出さずによく観察しましょう。もしかしたら、自分とまったくタイプの違う子の言動に興味津々なのかもしれません。
もし、わが子が手を出したり、引っ張り回したりしていても、頭ごなしで『ダメでしょ!』と叱らないでほしいですね。子どもなりに何かしらの理由、感情があるはずですから、なぜそうしたのかを聞き取り、その感情に寄り添って『そうだったのね、それはいやだったね』などと、共感してください。
そして、それから『そのやり方では伝わらないよ。どうしたらいいと思う?』『でも、手を出すのはいけないよね』『手を出すのではなく、こうすれば伝わるよ』など、自分も相手も尊重するコミュニケーションの方法をアドバイスしましょう。
言葉での表現が未熟で、人づきあい初心者マークの子どもだから、手を出してしまうということも多いのです。人との基本的なやりとりはこうするんだよ、と教えていきましょう。
そのためにも、日頃から子どもの感情を聞き取り、共感して、子どもが心を開けるようにしていくことが大切です」
●熱心な母親でも敬遠せず、つながりをもつ努力を
気になる友だちのタイプ ケース3
子どもよりも保護者が口うるさいと評判の人なのが気になる。子どもの間でのちょっとしたけんかにも口を出してきそう。
三浦 「問題が起きる前に、先回りして『うちの子が何かしたら、遠慮なく叱ってくださいね』などと言っておくといいでしょう。あまり深刻にならず、おつきあいしていくための挨拶代わりと考えてください。
口うるさいタイプの人は、プライドも高いので、自分の子が友だちをたたいたというときでも、なかなか謝ることができないため、ますます関係がこじれてしまいます。
でも、こちらから先に言っておくことで、相手も『ごめんなさい、うちの子がたたいちゃって』と、気軽に謝りやすくなるんですね。
口うるさい保護者というのは、裏を返せば、それだけ子どもに熱心ということですから、あまり否定的な見方をせず、つながりを持つようにしたほうが、よい関係を築きやすいと思います」
三浦先生、ありがとうございました。
ほかにも子どもの友だち関係について、お母さんたちには、さまざまな悩みがあると思いますが、子どもが自分でよい友だち関係を築けるように、親は見守りながら支えるという姿勢を忘れないようにしたいですね。
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