1983年発足。会員は首都圏を中心に約500人。
セミナーや交流会の開催、機関誌、メーリングリストなどを通して、保育園生活、家庭生活、育児、仕事といったさまざまなテーナについて話し合いや情報交換などを行なう。保育園のみならず、学童保育に関する問題も多数取り上げ、学童保育や小学校入学準備に関する会名義の著書もある。
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生活・しつけ
小学1年生 2013年11月29日の記事
★学童に入れなかったときの選択肢は?
《どうする? 学童保育 1 》 習い事やファミリーサポートなどを視野に入れて検討を
各地で学童保育の募集がスタートしています。
最近希望者が増え、わずかながらも待機児童が出ているところもあるのだとか。
「学童に入れなかったら、どういう選択肢があるの?」
「入れるときにはどんな点に注意すればいい?」
など、学童保育を検討中のお母さんたちの素朴な疑問を、働くお母さんの先輩であり、「保育園を考える親の会」(以下「親の会」)代表を務める普光院亜紀(ふこういん あき)さんに、お話を伺いました。
●学童保育、まずはここをチェック!
学童保育を考えるときに、チェックしておいたほうがいいポイントはなんですか?
普光院 「基本的なポイントとしては、
・小学校から学童までの距離
・料金
・利用時間
・指導員
・施設(遊び場や室内のスペースの広さなど)
・内容(自由か習い事などがあるか)
などについて調べておくといいと思います。
だいぶ以前のことになりますが、私自身、自分の子どものときは、通学する小学校の敷地内に学童保育がありましたので安心でした。
時間が気になるという方も多いですね。首都圏などは、特に18:00までという施設が多いため、親の会でも『せめてあと30分ほしい』という声が多く聞かれます」
●万が一入れない場合は、ファミサポや民間経営の施設なども視野に入れて
ただ、学童保育は、保育園のように選べるほど数がない地域もあるようですが、もしも入れなかったとしたら、どういう選択肢がありますか?
普光院 「待機児童の数は、保育園ほどは多くないようです。定員を超過すると3年生が卒業して1年生を優先して入れる、という地域もあります。
万が一、入れないとなったら、別に子どもが安心して通える場所を探さなくてはならないので、親としては頭が痛いところですよね。
子どもの通う小学校の近くの学童保育に入れなくて、越境している人もいます。でも、毎日遠くまで通わせなくてはいけないのは、いろいろな面で心配です。
ほかには習い事をさせて時間をつなぐとか、どうしても空いてしまう時間帯だけ留守番を考える人もいるようです。
あとはちょっと料金がかかりますが、ベビーシッターやファミリーサポートセンター(※)を利用するという手もありますね。
最近は、大都市の一部では、民間の企業が経営する施設もあります。
習い事や塾などと学童の機能を一体化していることもあり、料金は非常に高額ですが、送迎もしてもらえるなど、サービスが充実しているというところが多いようです。
最近は公的な学童保育だけでなく、これらの施設を選択肢の一つにして考えている人もいるようです」
●民間企業の施設は、プログラムの内容と子どもの体力を考えて
送迎などのサービスがあれば、親は安心ですね
普光院 「公営の学童にはない魅力ですね。子ども自身が楽しめるのであれば、それが一番だと思います。
ただ、プログラムの内容にもよりますが、学校でずっと授業を受けて、放課後も習い事中心みたいな生活になったら、子どもは一日中大人の指図を受けて過ごすことになります。
それって、自立心や社会性の育ちにとってどうなのかな、と感じることもあります。
子どもには、自分で考えて行動する時間も必要ですし、ぼーっとしたり休息する時間も必要です。
それに、この時期は、友だち同士で自由に遊ぶことで社会性が育つ時期と言われています。子どもは友だちと自由に遊んだりけんかしたりしながらたくましく成長します。
親はつい習い事に魅かれてしまいますが、子どもの希望も聞きながら、性格や生活能力の育ちに合った環境を選んであげてほしいと思います」
「子どもが楽しく通えるのであれば、それが一番」という普光院さん。
学童施設そのものが多くないという現在、学童保育とのつきあい方も大切になってくるようです。
次回はそのあたりを普光院さんにうかがいます。
※ファミリーサポートセンター…地域の中で、育児を助けてもらいたい人と手助けしたい人が登録し、お互いが会員となって、育児を助け合っていく互助組織。自治体が直接あるいは民間に委託して運営されている。