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週末・その他
年長 2014年2月23日の記事
仕事を始めることで、子どもへの影響は?
《再就職のお悩み 2 》 仕事をすることで、子どもにさびしい思いをさせたくない
メンタルサポート・ジャパン代表の百世安里さんにいろいろなママのお悩みにお答えいただいています。
今回は、子育てが一段落して「働きたい」というママのお悩みの続編です。
Q. 働きたいのですが、子どもがさびしがらないか不安です。
働くことを考えていますが、子どものことが心配です。
今まで一緒にいたこともあり、さびしい思いをさせるのではないでしょうか…。
A. お子さんの気持ちを受けとめるスキンシップのひとときを!
前回は、ママが遠慮する気持ちの社会背景や、パパに協力をしてもらう話し方についてお話ししました。
そして、もう一つの気がかりが、お子さんのことでしょう。
・子どもが寂しがるんじゃないかしら?
・夏休みや冬休みは、どうすればいいの?
・短時間の勤務制度を利用できるかしら?
●できるだけお子さんを一人にしない工夫を
まずパートや週に数日といった、お子さんに負担がかからないお仕事からスタートされると安心ですね。
また、育児との両立にあたたかい目のある職場を見分けるコツは、
・交替しやすい職務内容 → 比較的、お休みを頼みやすい
・子持ちの女性が他にもいる → 前例があることで、理解が得やすい
・以前努めていた職場 → 信頼がある
などです。
とはいえ、専門技術をお持ちで、以前のようにフルタイムで働きたいというママもいらっしゃることでしょう。
お子さんのために、
・学童の対応状況
・子どもの病気など突発的なお休みの際に、夫や祖父母などの協力体制
など、ともかくあらゆる手段を総動員しましょう。
学童も遅い時間はお迎えが必要な場合があります。
病気のときも家族が一番ですから、ふだんから夫や祖父母に協力していただける関係を築いておくことが肝心。
加えて私は、休日に仕事が入ったときは、近所のお店のお姉さんや親しい年配の方に、時給でお願いしたこともありました。
子どもが一人でいる時間をできるだけ作りたくなかったからです。
また、小学校で気がかりなのは、長期のお休み。
学童にうまく入れれば、朝から毎日通えますから心配ないでしょう。
一週間くらいのキャンプに行くお子さんや、ボーイスカウト、習い事やサマースクールなどを活用される方もいますよ。
●子どもとの時間が減っても大丈夫?
これまでずっと一緒の時間を過ごしてきたママからすると、お子さんの気持ちは一番の気がかりかもしれませんね。
先輩ママたちからは、こんな言葉を伺いました。
「子どもへの愛情に変わりはないので、自信を持っている」
「明日の準備やプリントなど、毎日30分、子どもとの接点を持った」
「おふろでコミュニケーションしました」
私は、ふだんは学童を使い、先に帰っておうちで迎えるようにしていました。
といっても、ちょっと帰りが遅くなる日や夕方の打合せもあります。
そんな時は、娘が喜びそうなメモを作ってテーブルに置いておきました。
ネコのマンガを描いて、ふきだしで「おかえり~! おやつを食べてね。ママは7時ころに帰ってくるよ」といった感じで可愛く。
すると、娘から返信のメモが。
「ママ、おしごと、おつかれさま」
思わずジーンとしてしまいます。
お子さんにとって、「ママはちゃんと自分のことを考えてくれている」ということがわかれば、気持ちは安定するんですね。
そして帰ってきたら、急いで夕食の準備にかかる前に、お子さんと5分だけお話ししませんか?
まず「お待たせ。ありがとう。さびしくなかった?」といって肩を抱いたりスキンシップを!
すると、パッとお子さんの表情が明るくなります。
それから、今日一日のちょっとしたことを、「そうなの?」とニコニコしながら、ひとしきり聞いてあげて、それから「じゃあ、ママご飯つくるから、あとでまた聞くね」と伝えましょう。
待っていた時間のさびしい気持ちを受けとめてもらえることで、お子さんはスッキリします。
5分や10分夕食が遅くなることよりも、お子さんをホッとさせて、あたたかい気持ちにしてあげるのは、すごく大切なこと。
生きていくには、さびしいこともあるでしょう。
まったくそういう目にあわないようにする完璧育児も、ただガマンさせる強がりも、両極端ではありませんか。
さびしいときに、「さびしかったよ」と自分の気持ちを言える関係。
その気持ちを受けとめる小さな時間とスキンシップは、お子さんとの心の距離をグッと近づけてくれますよ。
子どもを育てながら、仕事も再開するということは簡単なことではないと思います。
けれども、今回のお話が一歩踏み出す力になってくれるとうれしいです。
百世さん、ありがとうございました。
ママの悩みは、各家庭の事情でそれぞれですが、家族や周りの人たちに相談しながら、うまく解消していきたいですね。