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年長 2014年2月22日の記事

「働きたい!」家族の理解を得るには?

《再就職のお悩み 1 》 「別に無理をしなくても」と言われるけれど…

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メンタルサポート・ジャパン代表百世安里さんにママのいろいろなお悩みにお答えいただいています。 
 
今回は、子育てが一段落して「働きたい」というママのお悩みです。 
 
 
Q. 働きたいのですが、家族の理解が得られるか不安です。 
 
子どもが小学校に上がるのを機に、また働きたいと思っています。 
けれど、夫に相談をすると「別に無理に働く必要はないんじゃない?」と言われます。 
確かに、小学校に上がっても、まだ低学年のうちは手がかかるし、学童保育にも入りにくいと聞きます。 
夫の協力が得られないと、働くのは難しいと思うのですが…。 
 
 
A. ママがイキイキ輝くのは、家族にとっても好影響です! 
 
いよいよ春から小学一年生。 
これまで幼稚園に朝夕のお迎えをしてきたママにとって、やっと自由な時間が増えますね! 
 
お子さんの小学校入学を期に、お仕事を再開されるママは少なくありません。 
 
とはいえ、最初の一歩を踏み出すのって、勇気がいるもの。 
なんといっても妊娠前から数えると7年ぶりのお仕事再デビュー。 
しかも子どもがいながらですから、不安があって当然です。 
 
そんなお仕事を再開するにあたって心配なことを、一つずつ洗い出してみましょう。 
 
 
《周囲のこと 
 
・働くことを夫に反対されたら、どうしよう? 
・舅や姑さんから、いい顔されないのでは? 
・仕事と子育てと、うまく両立できるかしら? 
 
 
子どものこと 
 
・子どもが寂しがるんじゃないかしら? 
・夏休みや冬休みは、どうすればいいの? 
・短時間勤務の制度は利用できるかしら? 
 
 
● 働くのって、気がひける? 
 
久々にお仕事を再開したいママが、最初に悩むのは「周囲への遠慮」でしょう。 
日本には、3歳までは母親が子育てに専念した方がいいとする「三歳児神話」があります。 
それが心理的ハードルとなって、出産、育児期にあたる30代で女性の就労人口はいったん減り、子育てが一段落した30代後半のあたりからまた復活してきます。 
 
これをグラフにすると、ちょうどM字のような形に見えるため、M字型就労曲線と呼ばれます。 
 
 

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「女性の年齢階級別労働力率の国際比較」 
出典:厚生労働省「平成16年版働く女性の実情」

 
 
 
ところが、このM字型就労曲線は欧米にはなく、台形になっています。 
出産や育児で女性が仕事を辞めるべきという「三歳児神話」がないんですね。 
 
もし「三歳児神話」が有効であれば、日本の子どもだけが優秀で、欧米の子どもたちには問題があることになります。けれども、もちろんそうではありませんよね。 
 
実は歴史的に見ても、育児は大家族や地域など集団で担われてきました。 
今の日本のようにママ一人に背負わせるのは、世界的には異例なんですね。 
日本でも、ママ一人に子育てを背負わせるのではなく、地域ぐるみで子育てをしていくことができるともっと健やかに子どもを育てることができるのではないかと思います。 
 
また、アメリカやノルウェーなど、共働き率が高い国ほど出生率が高いというデータが出ています。 
つまり、ママが働くことは、出産・育児に好影響だということなのです。 
自信をもって踏み出していいんですよ! 
 
 
● パパを味方につけましょう 
 
では、肝心のパパへの説得ですが、「小学校に入ると、習い事が増えたり、将来の学費も貯めなきゃいけないし、色々とお金が必要みたい。これからは私も働いて助けようと思うんだけれど」と、「子どものため、将来のために」働きたいと持ちかけてみましょう。 
 
「今のまま、パパのお給料でもやっていけるけれども、私が働けば、もっと家計に余裕ができるし、家族で海外旅行にも行けるかも」 
「例えば、子どもがフィギュアスケートを習いたいとか留学したいといとか、何か夢ができたときでも進みたい道に進ませてあげることもできると思うの」 
 
など、楽しいことや子どもの将来に必要だということをさらに強調してみてはいかがでしょうか? 
 
ポイントは、「女性が働くのも当然の権利」といわんばかりに、議論を挑まないこと。言い合いになってしまっては、得たい結果(働くということ)を得ることができません。 
 
うまくパパを味方につけることができれば、働き始めても、きっと協力を得ることができますよ! 
 
百世さん、ありがとうございました。 
 
次回は「仕事を始めることでの子どもへの影響」について伺います。
 
 

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