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生活・しつけ
小学1年生 2014年2月23日の記事
《教育資金・コツ2 》 教育資金を貯める最強の “味方” とは?
教育資金は、早くスタートしてコツコツ貯めていけば誰にでも必ず用意できるお金です。
そもそも子どもの教育資金って、どれくらいお金がかかるのでしょうか?
ファイナンシャル・プランナーの菅原直子さんはこう説明します。
菅原 「子ども1人を大学まで進学させたときの教育資金の総額は、一般的に1,000万円とか、1,500万円と言われます。
進路に私立中学や私立高校、私立大学を選べば、総額で2,000万円を超えるケースも決して珍しくありません」
はぁ~。思わずため息が出てしまいます。「とてもとても、そんなに用意できないわ…」と感じてしまうママたちも多いと思います。
菅原 「この1,000万~2,000万円という数字は、子どもが生まれてから大学卒業までの20数年間にかかる教育費の総額です。
この金額をすべて、一時期に支払うわけではないので安心してください。
そもそも高校までの教育費は、毎月の家計から出すのが基本です。
教育資金の中で、もっとも大きなお金が必要になるのが大学進学のときなので大学入学に向けて資金を準備しましょう」
それをお聞きして、少し安心しました。それでは「大学の教育資金」はどのように考えて準備していけばいいのでしょう?
菅原 「大学の教育資金準備のコツは、何よりも『時間を味方につける』ことです。
大学の教育資金は、本当は、早くから積立をスタートして
時間をかけてコツコツ貯めれば、誰にでも用意できるお金です。
しかし、それが難しくなってしまう家庭が多いのは、『今は家計に余裕がないから…』『先々になれば、なんとかなるはず』と問題を先送りし、貯める時間を失ってしまう家庭が少なくないからです」
もう少し子どもが大きくなって、手が離れたら「頑張って貯めよう」と考えている家庭もあるかと思いますが、それではいけませんか?
菅原 「早く準備をスタートするメリットは、大きく二つあります。
一つは、積立期間が長いほど、月々少ない負担で資金準備ができること。
たとえば100万円を10年間で貯めるなら、月々の積立額はわずか8,300円ほど。
しかし、同じ100万円を半分の5年間で貯めようとすると、月々の積立額は約1万6,700円と、負担は2倍になります。
もう一つ、知っておきたいのは給与は上がらないのに、子どもの成長につれ生活支出が増えることです。
子どもが中学生頃になると、食費も小さい頃よりかかりますし、携帯電話の通信費や洋服代などのお金もかかります。
子どもに『お友達がみんな持っている』と言われると、親もなかなかNOと言いにくい、親がコントロールしにくい支出が増えていくのです。
さらに学年が進むほど、塾や予備校などにもお金がかかるため、実際は『子どもが高校生以上になると、ほとんど貯蓄はできない』と考えておかなければなりません」
そうなんですね…。つまり、教育資金は「先々になればなんとかなる」どころか、「先になるほど、お金は貯めにくくなる」と…。
菅原 「子どもが小学生の期間は、将来の教育資金をしっかり貯められる重要な『貯めどき』です。
いつ、どうやって準備を始めようかと迷うくらいなら、とりあえず月々1万円などと決めて、1か月でも早く貯蓄を開始しましょう。
『今月は苦しいから、来月に2か月分、2万円貯めよう』と言い訳してしまうと、永遠に貯められませんよ」
「小学生の今だから、貯められる」ということは意外と知らないママたちも多いと思います。
先々になって「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにはとにかく早く準備を始めることが大切なんですね。
プロフィール
ファイナンシャル・プランナー。
「らいふでざいん菅原おふぃす」代表。
子どもの年齢に応じた教育費対策セミナーや執筆、家計相談業務の他、3児の母としての視点を生かし「子どもにかけるお金を考える会(http://homepage2.nifty.com/moneychild/index.html)」メンバーとして活躍中。
地元湘南ではママ向けの講座「湘南らいふでざいん」を立ち上げ、受講者募集中。