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小学1年生 2013年2月6日の記事

★子どもの「いじめのサイン」を見逃さないで!

《いじめから子どもを守る3》子どものSOSのサインは、体調、言動、服装、持ち物などの変化に注目。

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前回は、「いじめから子どもを守るためにできること」の第一歩として、“大人が「いじめ」に関する間違った先入観を捨てることが大切”ということをお伝えしました。

 

今回は「家庭で示す、子どものいじめのサイン」について、教育評論家、NPO法人「ジェントルハートプロジェクト」理事武田さち子さんにお話をうかがいます。

 

 

★小さな子どもの場合、いじめのサインは身体の不調に現れることもある

 

武田 「いじめを受けている子どもは、SOSのサインを出しています。それを大人が見逃さないことが大切です。

 

小さな子どもの場合、いじめのサインは体の不調などに現れることがあります。
子ども自身もなぜそうなるかわかっていないことが多いので、どんなときに症状が出るのかを本人に聞いて見守るようにします。

 

また、いじめる人を指して『怖い』と言わず、いじめを連想させるものを見て『怖い』と言うことがあります。何が怖いのか、どのように怖いのかを聞いてみましょう。

 

理由がわからないのに身体的な症状が強く出るときは、とにかく休ませ、落ち着いてからようやく話しはじめることができます。

 

 

下記は、子どもが家庭で示す「いじめ」のサインです。

 

【身体的な変化】
□ 腹痛、頭痛、吐き気、めまいなど体の不調を訴える
□ 食欲がなくなる、過食
□ 夜眠れない(不眠)、長時間眠る(子どもに多くみられる特徴。うつ状態が過眠につながる、眠りが浅いのでたくさん寝ても疲れがとれないなど)
□ 怖い夢をみる、夜中に驚いて飛び起きる
□ 朝起きられない
□ 疲れやすい
□ 脱毛症(頭髪だけでなく、眉毛やまつ毛が抜けることがある)
□ チック(急に目をまばたきさせる、口をゆがめるなど)、アトピーが出る
□ やせる、急に太る
□ 過呼吸
□ たびたびケガをする(理由を言わない、理由が不自然)

 

【服装の変化】
□ 臭いや清潔さ過剰に気にする
□ 服を破いてきたり、汚してきたり、濡らしてくる

 

【持ち物の変化】
□ 持ち物(文房具、教科書など)がよくなくなる、壊れている、汚れている
□ 持ち物に落書きがある(カバン、学校の机など)
□ お金がなくなる(貯金箱のお金、親兄弟、祖父母のお金がなくなる)
□ 大切にしていたゲームソフトがなくなる(貸した、いらなくなったから友だちにあげた、売ったと言う)

 

【言動の変化】
□ 言葉づかいが粗くなる、無口になる
□ 学校に行きたがらない
□ 休みの日でも外出したがらない
□ 学校や友だちの話をしなくなる
□ 親しかった友だちとのつき合いがなくなる
□ 集中力がなくなる
□ 授業参観を隠したがる

 

【周囲との関係】
□ 休みや放課後に遊ぶ友だちがいない
□ 休みや放課後も友だちに束縛されている
□ 誕生日会を開いても誰もこない

 

【感情の変化】
□ 元気がない
□ 表情がなくなる
□ 顔がこわばる
□ 笑顔がなくなる
□ 感情の起伏が激しくなる
□ 急に泣き出す、甘えてくる、怒りっぽくなる
□ 兄弟姉妹のケンカで手加減をしなくなる
□ 周囲の物音や音に敏感になる
□ 対人恐怖症になる

 

ただし、これらの様子が見られないからといって、いじめがないとは限りません。また、必ずしもいじめが原因でないこともあります」

 

チェック項目に当てはまるものがある、「いじめがあるかもしれない……」と少しでも気づいたら、子どもから話を聞きます。このとき、いくつかの注意ポイントがあると武田さんはおっしゃいます。

 

次回は、引き続き「いじめに気づいたときにどうすればいいのか」「子どもから話を聞くときの注意点」をお伝えします。

 


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