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学校・まなび
小学1年生 2015年5月26日の記事
担任の先生に相談事があるとき、どう連絡すればいい?[5/26]
《学校との付き合い方・後編》先生の忙しい時間帯を避けて放課後に電話をし、面談を申し込みましょう。
子どものためには、小学校の担任の先生とよい関係を築かなければなりません。先生に相談したいことがある場合は、どのように連絡をするとスムーズなのでしょうか?心理カウンセラーの山口淳子さんにお話を伺いました。
●先生に電話をするときは放課後を選んで
山口 「担任の先生に相談事があるときは、忙しい時間帯を避け、授業が終わった放課後に電話をしてください。
そのとき、『いつもお世話になっています。お忙しいところ申し訳ありません。お話ししたいことがありまして、面談のお時間をいただけないでしょうか?』と聞いてください。
学校の連絡帳があれば、そのように記入してもいいですね。
面談のときも、文句を言うのではなく“事情をお伺いする”姿勢でコミュニケーションをとってください。子どもから聞いたことは一部分で、別の事情があることもあります。
あるケースでは、お子さんが授業中に落ち着きが無いことで先生によく注意をされていたそうです。
しかし、家では全くそんな様子はなく、先生からその事実を伝えられても『うちの子は、そんなはずないです!』と否定してしまったそうです。
子どもの態度は、家庭と学校とで違うことがあります。
その子は慣れない学校生活で緊張しすぎて、落ち着きのない授業態度につながってしまっていたようです。先生から言うことを頭ごなしに全否定するのではなく、まずは事情を聞くようにしてください」
●学校と話し合って折り合いをつける
山口 「子育てをしていると、『わが家の教育方針と学校のやり方が合わない』と感じることがあるかもしれません。でも、人それぞれ、価値観、教育方針は違うものです。
だから、たとえ理不尽だと感じることがあっても、お互いを理解して歩み寄る姿勢を子どもに見せたほうがいいのです。
これは、“ガマンする”のとは違います。相手の意見をきちんと聞いてから、自分の意見を伝え、折り合いをつけるのです。それが、子どものコミュニケーション力にもつながります。
私は就活中の大学生向けにセミナーを行なっていますが、学力が高くてもコミュニケーション力が不足した、“打たれ弱い”子が多いように感じています。
社会に出ると、理不尽な目にあうことはめずらしくありません。
自分の身に起きたことをどう解決していくのか? 相手の言葉に耳を傾け、どう折り合いをつけていくのか?
その姿勢を親が見せていくのも、教育のひとつなのだと思います」
●PTAの役員をすると、学校の姿がよく見える
山口 「幼稚園や保育園のときは、毎日送り迎えをして園の先生とコミュニケーションがとれていたけど、小学校ではどんな環境で学んでいるのかが見えにくくなり、不安を感じている親御さんもいるのではないでしょうか。
ぜひ、学校の保護者懇談会に参加し、できればPTAの役員を引き受けることをおすすめします。大変かもしれませんが、時間が許す限り積極的に参加したほうがいいのです。そうすることで、学校や先生のことが身近に感じられ、さらに子どもの素の姿も見ることができます。
特に子どもが低学年のうちは、親がよく学校に来て先生と仲良くしているのが、とてもうれしいようですよ。子どもが高学年になると、嫌がることもあるようですが(笑)。
子どものためにも、“学校と協力して子育てしていく”という姿勢でいてください」
教育の仕方は家庭、学校それぞれで違うもの。たとえ違う考えであっても、対話をしていくことが大切なのでね。
山口さん、ありがとうございました。
プロフィール
心理カウンセラー。マナーコンサルタント。J’s Room代表。
恋愛・婚活・結婚・子育てなど、自らの体験をもとに心に沿ったカウンセリングを行う。元国際線CAの経験を活かし、企業のビジネスマナー講師、就活セミナー講師としても活躍中。
APECなど国際会議における海外要人の接遇を担当、各国大使館の仕事も多数こなす。
プライベートでは、高3、中2、中1の3人の娘の母でもある。
HP:『J’s Room』