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生活・しつけ
年長 2013年12月11日の記事
子どもの体にいっぱい触ろう
《親子整体のすすめ 3 》 子ども時代にいっぱい触られることで、人との心地よい距離の取り方も身につきます。
子どもの体を受けとめて育てていく重要性について『子どものこころにふれる 整体的子育て』の著者山上亮さんにお話をうかがってきました。
3回目の今回は、子どもの体を育てるためにいちばん大切なことを教えていただきます。
●いっぱい触られて皮膚感覚を養うことで人との接し方も身につきます
子どもの体を育てるために、何をすればよいでしょうか?
山上 「前回の熱やケガの手当ての話でも申しましたが、体に触れるということが何よりも大切です。
子どもの体をたくさんなでる・触る・ハグしてあげてください。
子どもは、触られることで満たされて元気になります。
触られるというのは、おじいちゃんおばあちゃんになっても必要なことです。
子どもが大きくなって『やめろよ』なんて言い出しても、本当は触られればうれしいものなので、いくつになってもしてあげてほしいですね。
そして、触れられることで、皮膚感覚として人との心地よい『間合い』が身につきます。
これくらい近づくと気持ち悪いかな?
こんなに離れるとよそよそしいかな?
といった、間合いの感覚は教えられて身につくものではありません。
子ども時代にたくさん触られて、気持ちよかったり、ちょっと痛かったりといったことを経験して、皮膚感覚が養われることで身につくものです。
ぜひ、子どもの体に、いっぱい触ってあげましょう」
●家庭でもできる、簡単な整体術
最後に家庭で簡単にできる整体の技術を教えていただけますか?
山上 「たくさんあるのですが、この時期におすすめなのは、冷えにきく手当てです。
朝、子どもの手足が何となく冷たく感じるときなどは、足の甲の中指と薬指の間を両手の親指でゆっくり押してあげます。
ここをしばらくじっと押さえた後に足湯をして温めてあげると、冷えが解消されます。
それから、子どもの機嫌が悪くなったり、依怙地になったりしているときは、脇腹が強張ります。
本当に怒っている真っ最中は難しいと思いますが、ちょっと落ち着いてきたころを見計らって触ってみましょう。
くすぐるように脇腹の肉をつまみ、このこわばりをもみほぐします。
すると、腰のねじれがとれて、不機嫌・へそ曲がりが抜けて落ちつきます。
こうした、ママの手当ては、タイミングが大切。
私たちは『機をつかまえる』と言いますが、子どもの心をつかまえるには、この『機』が何しろ大切です。
『後で』じゃなくて、『今』抱っこしてほしい、子どもってそういうものですよね。
そうした機を上手につかんで、接していくことで、子どもの心の満ち方は変わってきますよ」
頭で考えず、直感で子どもと向かい合うことが大切なんですね。
これからも、「かわいい、かわいい」といっぱい子どもに触っていきたいと思います。
山上さん、整体と子育てのお話を、どうもありがとうございました。