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生活・しつけ
年長 2013年12月14日の記事
子どもの体を育てよう!
《親子整体のすすめ 1》熱も下痢も、元気な体を育てるために必要なもの。体との上手な付き合い方を子どもに教えてあげましょう
「整体」というと、腰が痛いときに治療に通う町の整体院を思い浮かべる方が多いのではないかと思います。
けれど、『子どものこころにふれる 整体的子育て』の著者山上亮さんは、「整体の知恵は子育て中にこそ必要なもの」だとおっしゃいます。
そこで整体の知恵を生かして子どもの体というものを受けとめる方法を山上さんに教わります。
●「体を育てる」という意識を持って子どもの体に接してみましょう
「整体」というと、体の痛いところを治療するイメージがありますが。
山上 「整体というと多くの方がそのようなイメージを持たれています。
私が行っているのは『野口整体』というもので、これは、『治す』ことを目的にしたものではなく、体を育てる『体育』を目的としたものです。
たとえば、熱が出たり、下痢をしたりという場合、これは体が必要な反応を行ってくれているところなのだと考えます。
なので、きちんと熱を出し切り、下痢の毒を出し切ることで体の自然な治癒能力を大切にし、より丈夫な体を育てていくという考えが基本にあります。
熱や下痢といった症状が出ると慌ててしまいますが、実は、その症状が出る直前が体はいちばん悪いのです。
熱や下痢が始まったときには、実際には体は治りかけているんです。
体は治ろうとして、下痢をしたりして必要なことをやってくれている最中なので、慌てずに、下痢を出し切ってしまいましょう。
怖がらずに、体が必要なお掃除をしてくれているのを見守ってあげると経過がスムーズになります。
これは、お子さんが熱を出したりしたときも同じで、『今、お熱が出て体がお掃除されているところだからね』と安心させてあげると、熱などを不要に怖がらなくなります。
そうやって、体を信じて、体を受け入れ、体との付き合い方を知っていくのは子ども時代にこそ必要なことなのではないかと思います。
子育て中のママには、頭だけではなく子どもの体を育てていくことも大切にしてほしいですね。
ママの手当てで、より元気な子どもの体を育てていきましょう」
なるほど、整体の教えは、子育てのヒントになるものが多くありそうです。
次回は、山上さんに、子どもの体を育てるためには、親が何を大切にすればよいのかを教わっていきたいと思います。
プロフィール
整体ボディワーカー。野口整体とシュタイナーの観点から子育て講座を全国で開催。その具体的でわかりやすい子育て講座が好評を得ている。『月刊 クーヨン』(クレヨンハウス)に整体エッセイ連載中。
著書
『子どものこころにふれる整体的子育て』
『整体的子育て2 わが子にできる手当て編』
『子どものしぐさはメッセージ』 (以上クレヨンハウス)