舟生岳夫(ふにゅう たけお)
セコム株式会社IS研究所所属。子どもを事故や犯罪から守るための調査・研究に取り組み、各種防犯セミナーや学校のセキュリティポリシー策定コンサルティングなどで活躍。「子どもの安全ブログ」のモデレーター(案内人)として、子どもたちが安心して、健やかに育っていくための情報を発信している。
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生活・しつけ
年長 2014年3月14日の記事
新1年生の必需品「防犯ブザー」。正しく選んで、正しく取り付け!
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《防犯ブザー安心講座 1 》 防犯ブザーの正しい役割、知ってる?
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3月も半ばを迎え、入学式が楽しみな時期ですね。
ですが、園時代と違って親と離れて登下校するため、心配もつきものです。
いまや新1年生の必需品となっている「防犯ブザー」は、ただ持っているだけでは役に立ちません。
その正しい使い方や子どもへの伝え方についてセコム株式会社IS研究所の舟生岳夫さんにお話をうかがいました。
防犯ブザーは消耗品。定期的なチェックで正しく作動させよう
自治体によってはすべての新1年生に配布したり、ランドセルを購入するとおまけについてきたりと、防犯ブザーはもはや新1年生の必需品ともいえそうな状況ですね。
舟生 「子どもの誘拐事件などが多発したころから、子どもに防犯ブザーを購入する保護者が増えました。
とはいえ、防犯ブザーはお守りではありませんので、正しく使ってこそ、その能力を発揮することを親御さんも意識していただきたいですね」
そもそも防犯ブザーはどのように使用するものなのでしょうか?
舟生 「防犯ブザーは、危険な状況に陥ったとき、『たすけてー!!』という大きな声を出す代わりに、大きな音を鳴らし、周囲の人に助けを求めるためのグッズです。
不審者は人に気づかれることを嫌います。
大きな音に不審者がひるんだら、そのスキに逃げることも可能になるのです。
ですから、新1年生のために防犯ブザーを選ぶなら
・音が大きいこと…100dB(デシベル)以上が目安。音の高低で聞こえ方に差があります。
・使いやすいこと…ボタン式、ピンをひっぱる方式などあり。
・壊れにくいこと…防水・防滴タイプ、衝撃に強いタイプなど
をチェックするとよいでしょう」
確かに、お店にはいろいろな種類の防犯ブザーが販売されていますね。
舟生 「コンパクトなものや、大きなもの、キャラクターがついたものなどたくさんの種類が売られています。
お子さんが携帯しやすく、自分の声の代わりに周囲に助けを求められる、という防犯ブザーの本質をもつものを選びましょう」
取り付ける場所は、すぐに手が届くことが基本!
取り付ける場所は、ランドセルの…横でしょうか?
舟生 「ランドセルの横にぶらさげている子どもを見かけますが、それではとっさのときに手が届きません。
ランドセルの肩ベルト部分にぶらさげてみて、利き手ですぐに操作できるかあらかじめチェックしておきましょう。
ただし、ランドセルが防犯ブザーの定位置になると、帰宅後に遊びにいくときは防犯ブザーを携帯しないことになってしまいます。
ズボンやスカートのベルト通しにひもを通して着け、ポケットに入れて常に身に着けておくのもおすすめです。
この場合、毎朝洋服につけ、帰宅後には洗濯機に入れてしまわないよう注意が必要ですね。
ひもに通して首からぶらさげる方法は、遊んでいるうちにひっかかって窒息事故につながることがあるので避けてください。
いずれも、お子さんが使いやすく、毎日携帯しやすい方法をご家庭で親子いっしょに考えることが大切です。
『何のために防犯ブザー持つのか?
安全のため、あなたを守るためなのよ』
と話す機会を、一度つくるといいですね」
なるほど。
次回は、子どもに防犯ブザーについてどのように話すといいかをおうかがいします。
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