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生活・しつけ
2012年10月22日の記事
「歯みがき」をていねいにできるようにするには?
虫歯にならないために、ていねいに歯みがきができるようになってほしいけど……。
教育評論家 親野智可等の
「子どもにひと言 ママクイズ」10
Q
子どもが面倒がって、
歯みがきがていねいにできません。
こんなとき、子どもに何と言いますか?
下のA・B・Cの声かけの中で、あなたが選ぶとしたら……
A
「もっと奥まで
みがかなくちゃダメでしょ!」
B
「奥歯をもう一度みがこう」
C
「だんだん自分で
みがけるようになってきたね」
【クイズの答え】
Aを選んだあなたは……
「否定タイプ」
「~しなきゃダメでしょ」というマイナスイメージの言葉を使うのは×。
子どもは歯みがきするのがイヤになってしまいます。
あまり変化がなかったとしても、よいところを見つけてほめてあげましょう。
Bを選んだあなたは……
「単純指示タイプ」
シンプルに「~しよう」「~しましょう」という単純指示の言い方は○。
同じ指示系でも、「~しなさい」という言い方が多くなるのは避けてください。
Cを選んだあなたは……
「プラス思考タイプ」
よいところをほめてあげるのは◎。そうすることで、子どもは歯みがきに自信がついて、よい自己イメージを持てるようになります。
ほめたうえで「奥歯をもう一度みがこう」などと単純指示の声かけをしてあげてください。この順番がとても大切です。
イラスト/コダイラヒロミ
プラスイメージの声かけで「ほめる」のが効果的
子どもの健康のためにも、正しい歯みがきを習慣づけたいですね。
そのためには「ほめる」ことが効果的です。
ほめることで、歯みがきに対する自己イメージをよくすることができます。
ここで、「ちゃんとみがかないとダメでしょ」というマイナスイメージの言葉を使ってはいけません。
また、「いいかげんなみがき方をして、ずるい子ね」などという言葉も、人格否定になるので、絶対に使ってはいけません。これを続けていると、子どもは親に対して不信感をつのらせてしまいます。
たとえ、少ししか変化がなかったとしても「だんだん自分でみがけるようになてきたね」「上手になってきたね」と言われれば、子どもはやる気になれます。
つい口に出してしまうマイナスイメージの言葉を、ちょっと踏みとどまって、自分でプラスに置き換えるクセをつければよいのです。
これを私は「自己翻訳力」と言っています。
このようにプラスイメージで言う力をつければ、親もだんだんプラス思考になります。
親がプラスイメージの声かけをすれば、子どもは「自分はできるんだ!」と自信がつき、歯みがきも上手になるのです。
さらに「歯みがきをしないと虫歯になるよ」と言うだけではなく、絵本を使って虫歯菌が増えるのを説明したり、「歯垢の中に虫歯菌があるんだよ」と具体的に教えたりするのもよいでしょう。
歯みがきをしないとどうなるのかを子どもに心から納得させれば、「歯みがきをていねいにしよう」という意欲も高くなるのです。