- トップページ >
- 生活・しつけ >
- 子どもが描いた絵を見たとき、何と言いますか?
生活・しつけ
2012年11月12日の記事
子どもが描いた絵を見たとき、何と言いますか?
ほめ方のバリエーションをつけて、子どもの感性を伸ばしましょう。
教育評論家 親野智可等 の
「子どもにひと言 ママクイズ」11
Q
子どもが描いた絵を見たとき、何と言いますか?
下のA・B・Cの声かけの中で、あなたが選ぶとしたら……
A
「とっても上手に描けたね!」
B
「本物みたいにキレイだね!」
C
「これは何をやっているところなの?」
【クイズの答え】
Aを選んだあなたは……
「ノーマルほめタイプ」
まずは、ほめてあげることが大切です。
「上手だね」だけではなく、さらに「色がキレイだね」「たくさん色が使えたね」など
具体的にほめてあげると、子どもはもっと喜びます。
Bを選んだあなたは……
「具体的ほめタイプ」
「本物みたいだね」「大きく描けたね」など、
その絵のいいところを具体的にほめてあげるのは◎。
「○○ちゃんの絵を見るとママ楽しくなるよ」など、自分の気持ちを伝えてもよいでしょう。
Cを選んだあなたは……
「ストーリーほめタイプ」
ほめてあげる以外にも、その絵のストーリーについて子どもにお話しさせるのも◎。
子どもは喜んで話すはずです。
見落としていたところに、子どもの思い入れや深い意味が見つかることがあります。
イラスト/コダイラヒロミ
「上手だね」だけではなく、絵について具体的にほめてあげましょう。
子どもには絵を描いたり、作ったりする快感をどんどん味あわせてあげてください。
「ここはこういう色じゃない」とか「はみ出してはいけませんよ」と言うのは禁句です。
絵が嫌いになり、創造性が枯れてしまいます。
子どもが一生懸命描いたり作ったりしたら、その工夫やアイデアをどんどんほめてあげましょう。
「上手だね」以外にも、ほめ言葉のバリエーションをつけることが重要です。
「本物みたいだね」「迫力があるね」などと具体的にほめると子どもが喜びます。
また、画用紙に大きく書けたかということにも注目してみてください。
これは心が開放されているということです。
でも、小さく描いた場合でもいいところを見つけてほめてあげましょう。
ほめる以外にも「これは何をやっているところなの?」と質問するのもいいですね。
子どもの言語能力アップにもつながり、どこに思い入れを持って描いたかがわかります。
また、その場でほめてそれで終わりではなく、子どもの描いた絵は最大限子どもを伸ばす材料にして、活かしきってほしいのです。
100円ショップのものでもいいので、額に入れて部屋に飾ったり、ブログで紹介したり、写真に撮って年賀状の素材に使ったりしてもいいでしょう。きっと、子どもは喜びますよ。
また、子どもの感性を伸ばすには環境づくりも大切です。
以前、私の教え子で絵が上手な子の家庭の様子を見たとき、家の中に絵や花が飾ってあるなど、目のつく場所に色彩があふれていました。
暗い絵ではなく、明るく色彩豊かな絵がいいですね。花や葉っぱの自然そのもののリアルな色を見ることも、色の感性を磨くうえで役立ちます。