●教育評論家 親野 智可等先生からママへアドバイス
 
子どもが小学校に入学してから、 
乱暴な言葉を覚えてくるようになってしまった。 
このままで大丈夫かしら…。 
そんな心配をしていませんか?
 
 
子どもは集団生活のなかで、いろいろなタイプの友だちと出会い、 
言葉づかいも影響を受けます。
 
友だちが「てめぇ」などと、乱暴な言葉づかいをしているのを聞くと、 
子どもは最初ショックを受けるのですが、 
同時に一種のあこがれ、強さ、たくましさを感じるのです。
 
そして自分も「てめぇ」という言葉を使うことで、 
強さやたくましさを出してみたいと思います。
 
安心してください。 
乱暴な言葉を使うのは、背伸びをしたい、親から自立したいという気持ちの現れで、 
成長に不可欠なことでもあるのです。
 
叱るのではなく、 
「なぜ、乱暴な言葉づかいがいけないのか?」 
子どもにイメージさせてください。
 
ママ 「あなたが、お友だちから 
『てめぇ』って言われたら、どう感じる?」
 
子ども 「……イヤな感じがする」
 
ママ 「そうね。じゃあ、もし、あなたが 
○○ちゃんに『てめぇ』って言ったら、 
○○ちゃんはどう感じると思う?」
 
 
このように、 
●まず、自分が言われたときにどう感じるのか? 
↓ 
●次に、お友だちに言ったとき、相手はどう感じるのか?
 
子どもに声かけして 
場面や相手の気持ちを具体的にイメージさせてください。
 
「いけないことなんだな」と心から納得できるはずです。

子どもが自分の言ったこと・行動に対して、友だちがどう受け取るのか… 
相手の気持ちをイメージする力がつけば、「思いやりのある子」に育ちます。