1969年横浜生まれ。2児の母であり、自然災害や犯罪などから子どもを守るための講演活動や執筆活動をしている危機管理アドバイザー。
著書には「じしんのえほん こんなときどうするの?」(ポプラ社)、「わが家のチャイルドセキュリティ―あらゆる危険から我が子を守るQ&A」(一ツ橋書店)、「犯罪から身を守る絵事典」(PHP研究所)など。
また「ドラえもんの地震はなぜ起こるどう身を守る 親子で読もう!」(小学館)、「防犯絵本 まもる!」(学研教育出版)など監修した本も多数。
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小学1年生 2016年7月21日の記事
夏休みを迎えて、子どもも親も開放的な気持ちになる時期。
外出も増えてきます。
子どもが犯罪に巻きこまれないために、親は子どもたちに何を教え、どんなことに注意させたらよいのでしょうか。
危機管理アドバイザーの国崎信江先生にお話をうかがいます。
国崎 「小学1年生だと、遠くに出掛けるときは親と一緒であることがほとんどだと思います。
でも親と一緒だからと言って100%安心はできません。
気をつけたいのは、親と一緒のときに別の行動をしたがる、という点。
買い物のとき、
『おもちゃ見てていい?』とか、
『文房具見てていい?』とか、
別のことに興味がいき、ひとりで行動したがるんです。
親が3秒目を離したら、連れ去られることがあります。
あえて厳しい言い方をしますが、私は、小学1年生で犯罪に巻き込まれたら、100%親の責任ではないかと考えます。
ショッピングモールなどのトイレは特に注意が必要です。小学生のうちは、親が必ず付いていきましょう。
高学年になると、特に男の子は親が付いてくることを嫌がりますが、一緒に中に入らなくても、近くで待つようにしましょう。
屋内のトイレより、公衆トイレの方が危険な印象を受けますが、実際はそうでもないのです。屋内のトイレに危険が潜んでいます。
ショッピングモールなどのトイレは建物の端にあることが多いですよね。
被害にあって助けを呼んだとしても、声が聞こえにくいのです。
女の子だけでなく、男の子も被害に遭います。
『うちの子は男の子だから大丈夫』ではないのです」
本当ですね、人が多くて心配のなさそうなショッピングモールのトイレも怖いですね……。
何年生くらいになったら、ひとりで行動させてよいものでしょうか。
国崎 「年齢で区切るものではなく、どれだけその子に危機管理能力があるか、によると思います。
危機管理能力とは、人通りの少ない場所を『危ない』と感じて避けることができるとか、一人で歩くときには早足で歩くとか、自分を守ることができる能力のことです。
『一緒に来て~』
と子どもが言っているのに、
『もう○年生なんだからひとりで行けるでしょ』
と言ってしまう親もいます。
対処法を何も教えていないのに、『ひとりで行ってきない』というのは子どもをいきなり谷に突き落とすようなものです。
体がしっかりしてきても、危機管理能力が備わらないうちは無防備な赤ちゃんと同じというくらい厳しく考えましょう」
危機管理能力が身につくまで、子どもから目を離さず、行動を見守ることが大切だということがよくわかりました。
次回は、夏休みに気をつけたい防犯のポイントを国崎先生にうかがいます。
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