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生活・しつけ
年長 2013年10月3日の記事
あの言葉を変えれば、夫が動き出す!?
《家事する夫の育て方 3 》 妻の罪悪感は不要! NGワードをOKワードに変えるだけで夫は変わります。
「家事する夫の育て方 1」、「家事する夫の育て方 2」では、夫が家事をするようになるまでの3つのハードルについて、『家事する男の作り方』の著者の百世瑛衣乎さんにうかがってきました。
そうしたポイントを押さえたうえで、なお、家事する夫に育ってもらう際に障害となるものがあるようです。
実は、あなた自身の心の中にブレーキがあるのだそうです。
●夫に「申し訳ない」と思う気持ちは、「ありがとう」に変えましょう
夫が家事をしてくれると、うれしい反面、なんだか申し訳ない気持ちにもなってしまうことがあるのですが…。
百世 「つい、『悪いことをしてるんじゃないか』って罪悪感を感じてしまう気持ち、わかります。
けれど、家事を夫と分担することは、妻の手抜きではなく、みんなの幸せのモトなんです。
まず、妻にとっては『家事=女』という呪縛から解放されれば、生活の自由度が広がります。
また、夫にとっても、窮屈な「男らしさ」から解放されて、自分らしく生きることに目覚めるチャンスになるかもしれません。
性別役割分担からの解放は、男性も女性も楽にしてくれるのです。
妻が病気やケガで家事ができないこともあるでしょう。また、夫の転職やリストラも珍しくない時代です。
長い人生、山あり谷あり。
そんなときに、『仕事だけ』『家事だけ』だったら、どうなるでしょう。
お互いにカバーしあえる関係は、人生のリスク管理にもなりますよ。
事実、夫が家事をする家庭と全くしない家庭では離婚のリスクを比べると、およそ3倍もの差があるんです。
そして、次は特に重要なことかと思いますが、家事する夫がいる家庭は、お子さんにとっても良い影響があるという面があります。
夫が家事や育児を任せきりにして家族としっかり関わることをせず、妻が我慢してただ従っているような状態で育つと、成長過程で何らかの問題を抱えがちというデータもあります。
“家事する夫” は、家族の幸せのモト。
罪悪感なんて捨ててしまいましょう。
それでも「なんだか申し訳ない」と思うのでしたら、その気持ちは感謝として言葉にしてあげるといいですよ。
「申し訳ない」と思われるより、「ありがとう」と言われて家事をするほうが、誰だって気持ちがよいはずですから」
●夫が自然に動き始めるOKワードをマスターしましょう
自分だけが家事をしていると思うと、つい夫にキツイ言葉を投げてしまうことがあるのですが。
百世 「そうですね。つい感情的になってしまいますよね。
ここで、夫が動かないNGワードと、動くようになるOKワードをお教えしたいと思います。
『あなたも家事くらい手伝ってよ』
『なんで手伝ってくれないの』
実はこれ、最もよく失敗しちゃうNGワードなんです。
自分だけでは辛いから協力をしてほしいというお願いのようですが、この言い方では、夫は責められている気分にしかなりません。
そして、実は自分にとっても、『手伝ってもらう』罪悪感や引け目を感じるフレーズでもあるのです。
ですので、次のようなOKワードに言い換えましょう。
↓
『これ、やってくれない?』
『ちょっとこれ手伝って』
拍子抜けするほど、シンプルでしょう?
夫は『家事くらい』と言われても、実は『何をしたらいいのか』わからないんですね。
ですから責めずに、シンプルにやってほしいことだけを伝える。
ポイントは、“具体的に目の前ですぐできる” ことを頼むのがコツ。
同じく次のように、NGワードをOKワードに言い換えるだけで、夫の反応が違ってきますよ。
NG 『それくらいわかるでしょ?』
↓
OK 『こういう風にしてほしいな』
NG 『もう手伝わなくてもいいから』
↓
OK 『他のことをお願いしてもいい?』
葛藤やイライラをぶつけてしまうと、言われた方はますます家事から遠のいてしまいます。
ですから、みなさんもあまり頑張りすぎず、ちょっぴり自分に甘くしてあげませんか。
何が何でも自分が頑張らなきゃいけないとは思わないで。
夫が手伝うことであなたの機嫌がよくなる方が、夫もうれしいものです。
『ありがとう』『助かるわ』、そしてニッコリ。
これでいいんです。試しにやってみてくださいね。
また、場当たり的に『あれもこれもやってよ』と求められると、夫もイヤになってしまいます。
『週に1回お掃除をしてくれればOK』、あるいは『自分が疲れた時、料理をお願いする』という風に、自分にとって『これをやってくれたら、満足』というラインをはじめに決めておくと、気持ちがラクになりますよ」
相手にも自分にも完璧を求めすぎず、よりハッピーな関係になれるとよいですよね。
百世さん、どうもありがとうございました。