吉川圭子
ライフオーガナイザー1級、整理収納アドバイザー1級。
Standard+主宰。夫と中学生(長女)、小5の双子(次女・三女)との5人暮らし。神奈川県を中心に、お片づけ講座や整理収納などの暮らしのオーガナイズサービスを行なっている。
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生活・しつけ
小学1年生 2018年1月19日の記事
ため込まず、すぐに探せる学校プリント整理術【後編】
たまりにくく、スムーズにできるプリント収納方法
前編では、たまりやすい学校のプリントを6つに分類する方法を、ライフオーガナイザーの吉川圭子さんにお聞きしました。後編では、プリントの収納方法を、より具体的に教えてもらいます。
「整理の流れ」を作るとたまりにくい
ついおっくうになってしまいがちな学校からのプリントの整理。吉川さんによると、紙モノの情報は、まず家に入ってから出て行くまでの整理の流れを作ることが大切なのだとか。一度流れができてしまえば、あとは機械的に整理していけばいいので、かなりたまりにくくなるとのこと。
例えば、前回ご紹介した吉川さん宅の場合で言うと
・まず内容をチェックし、必要なものと不要な物に分け、不要なものはその場で処分する
↓
・返事が必要なものと保存するものを分ける
↓
・短期的に保存するものと長期保存するものを分けて収納する
↓
・短期的に保存するものは、出し入れしやすい場所に収納し、定期的に整理する
といったところ。これだけで、作業がぐんとラクになります。
共働き家庭は、プリントを出しておく場所を用意
ただ、親が働いていると、子どもが学校から帰ってすぐにプリントをチェックするのは不可能。
「その場合、箱などを用意して、その日もらってきたプリントを入れておく場所を作るといいでしょう。お母さんの時間があるときに、箱の中をチェックして、分類すればOKです。わが家でも、リビングのサイドボードの上にファイルボックスを置いて、そこにプリントだけでなく、教科書や給食袋なども入れるようにしていました」(吉川さん)
双子なので、2つ積み重ねて使用。子どもの身長に合
わせて、出し入れしやすいように横置きにしていた。
プリントはボックス系の収納が基本
長期保存しておくプリントの収納も気になるところです。ファイルブックなどにファイリングしておく方法は良さそうですが、吉川さんによると、実は見た目はきれいでも、思いのほか収納量が少なく、出し入れしづらいとのこと。そうなると、一度しまったら入れっぱなしになりがちなのだそうです。
「全部をファイリングするのではなく数年単位で保存しておきたい重要書類や、絵日記や作文など思い出として長く保存したいものに限定して使うのがおすすめ。ほとんどのプリント類は、長くても1年たったら処分してしまう流動的なものなので、収納はインデックスつきのボックスなどに入れておくだけで十分です」(吉川さん)
子どもと相談しながら、整理しやすい方法を
収納方法と合わせて大事なのが、子どもが忘れずにプリントを出してくれること。どんなに収納法を考えても、子どもが学校のプリントを出さなければ元も子もありません。プリントを出すのを忘れてしまいがちな子の場合、大変でも、お母さんが声かけをして、プリント類を出す習慣をつけることが一番だと吉川さんは言います。
「どうしたらプリントを出せるようになるかを、子どもと相談して考えていくのも一つの方法です。例えば、ランドセルの中にうまく紙を入れられず、ぐしゃぐしゃにしてしまうので、出すのが面倒なのかもしれません。その場合は、出し入れしやすいクリアファイルに入れるようにするなど、やりやすい方法を考えてあげれば、子どもはできるようになるものです」
もちろん、小1ではまだ自分で説明ができませんから、そこは親が探っていく必要があります。でも、親が一方的に決めるのではなく、子どもがやりやすい方法をいっしょに考えることが、片づけの意欲を育てることにつながるのかもしれません。
(取材・執筆:坂本洋子)
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