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小学1年生 2013年12月4日の記事

器用な子どもに育てたいのですが

私自身、不器用で苦労してきました。子どもには器用になってほしい。何か良い方法はないでしょうか?

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「私は家庭科も図画工作も苦手でした。
通知表の成績もよくありませんでした
娘には、私と同じ苦労をさせたくありません。
子どもの手先を器用にするために何か良い方法はありますでしょうか?」
 
ほんと、どう教えていったらいいのか、わかりませんよね。
でも、「手先を鍛える訓練」っぽいのはやらせたくないので、遊びの中でうまく器用さが身につく方法はないものでしょうか?
 
佐藤正寿先生におうかがいしました。
 
佐藤 「折り紙をさせてみましょう。楽しみながら、知力も伸ばせます。
 
幼児の折り紙遊びは器用さを育てるほかにも、
 
●集中力を養う
●達成感を味わうことができる
●やり直しが簡単にできる
●紙さえあれば気軽にできる

 
といった多くのメリットがあります。
 
また、他の人から教えてもらうことになるので、心の交流もできます。
おじいさんやおばあさんがお孫さんに教えながら一緒に遊ぶ、というのも良いですね。
 
折り紙を上手に折れるようになるには、
 
『順序よく折る』
『きちんと折り目をつける』
『ぴったりと角を合わせる』
 
といった、それなりの技能が必要です。
 
最初にちょっとずらして折ってしまうと、最後には不完全な作品になってしまいます。
折り紙は順序性、正確性を学ぶのにも適しています」
 
 
ああ、昔ながらの折り紙遊びはそんなに良いことだらけなのですね。
折り紙の折り方の本は、今もたくさん出ています。
さっそくやってみたいと思います!

 
 
佐藤 「小学校に入って折り紙をする機会はそれほど多くはありません。
しかし、小学校では毎日、何かしらのプリントが配布されます。
たいてい、そのプリントは折らないとランドセルや連絡袋に入りません。
 
きれいに折る子どもも多いのですが、適当に折ってしまってそのまましまいこみ、家で出したら破れて読めなくなっていたり、ぐちゃぐちゃになってランドセルの底にたまっていたりする子どももいます。
 
それらが継続すれば、生活態度や学習面での力の差も出てきます」
 
 
なるほど、プリントを折るという行動一つとっても、影響があるのですね。
 
 
佐藤 「折り紙遊びでは、『作品を作って完成』ということがほとんどです。
しかし、ここで一工夫。
完成作品をゆっくりと一折ずつ元に戻していくのです。
 
自分が折ったことをもう一度振り返ると、折り紙のしくみを理解することにつながります。
折るときにはわからなかった発見もあります。
 
私の学級で折り紙をし、折ったものをもとに開かせたときには、子どもたちから『ああ、こういうしくみになっているんだぁ!』という声が自然に出てきました。
 
そして、『こうすると別の形になるよ』と変形させる子どもが出てきて、今度は『創作折り紙』が始まりました。
 
子どもたちの思考力を活性化させるという点でも、折り紙は有効でしょう」
 
 
佐藤先生、ありがとうございました。
 
 
折り紙は大人の脳の活性化にも良いらしいです。
寝る前のリラックスタイム、親子で折り紙を折りながら、今日の出来事を語り合ったりするなんてステキですね。

 

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