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生活・しつけ

年長 2013年12月4日の記事

【年長~小1】 頭を働かせることを『好き』にさせよう!

《頭をよくする脳の育て方 2 》 ちょっと難しいことに楽しく取り組める遊びや学習が、年長~小1に最適な脳トレーニングです

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「頭のよさ」の背景にあるワーキングメモリ(作業記憶)。 
 
ワーキングメモリとは、記憶や情報を一時的に保持しながら組み合わせて答えを出す機能。知的活動の基盤となる機能ということです。 
 
では、わが子のワーキングメモリの力を伸ばすにはどんなことを行うといいのか、脳科学者の篠原菊紀先生にうかがいました。 
 
 
●頭を働かせることを「好き」にさせよう 
 
年長~小1の子どものワーキングメモリを発達させるには、どんなことをするといいのでしょうか。 
 
篠原 「この年頃は脳の発達段階でいうと、物事の好き・嫌いの基礎が固まってきて、だんだん知的な作業を行えるようになっていく移行期にあたります。 
 
そのため、この時期は『~が出来る』というよりは、『ちょっと複雑に頭を使うのが、好き』と思えるようになることが一番大切。 
 
楽しみながら、ワーキングメモリの発達を促すことを行ってみましょう。 
 
たとえば 
 
・迷路 
・折り紙 
・ボードゲーム 
・工作 
・手芸 
 
などの遊びはおすすめです。 
 
今やるべき作業を行いながら、この先の展開を読む、というふたつのことを並行して行うことが、ワーキングメモリのトレーニングになっていますし、なによりそれを遊びとして楽しむ、好きでやるのが大切です。 
 
ただし、慣れてしまうとトレーニングの効果は落ちます。 
同じことをくり返すのではなく、適当なところで新しいものにチャレンジしていくといいですね」 
 
 
この年頃向けの学習教材も、ワーキングメモリの発達に役立ちますか? 
 
篠原 「最近の学習教材は、そういう観点も踏まえてよく作られているものが多いと感じます。 
 
お子さんが楽しんでできるのであれば利用してみるのもよいでしょう。 
 
脳は『ちょっと難しいけれど、がんばればできる』ということをくり返していくことで、発達します。 
 
そのため、1回で終わってしまうものではなく、少しずつレベルを上げながら、長期間にわたって行えるタイプの教材がおすすめです。 
もちろん、面白いことが第一です」 
 
 
●脳は楽しさによって働きを高める 
 
「好き」「楽しい」と思えることは、効果を高めるうえでも大切なのでしょうか。 
 
篠原 「そのとおりです。 
好きで楽しいと感じると、脳からドーパミンというホルモンが分泌されて、働きを高めます。 
 
逆にイヤだと感じると、コルチゾールというホルモンが分泌され、働きが落ちることがわかっています。 
 
『好きこそものの上手なれ』というのは、本当のことなんですよ」 
 
わが子の性格を考えながら、楽しく、遊ばせ方や学習を工夫することが大切なんですね。 
 
次回は、ワーキングメモリを発達させる生活習慣について、篠原先生にくわしく教えて頂きます。
 
 

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