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学校・まなび
小学1年生 2013年5月2日の記事
★子どもが鏡文字を書いてしまうのですが直りますか?
文字を覚え始めたのは嬉しいのですが、ふと気がつくと「鏡文字」になっている。うまく教えられなくてストレスが…。
「娘が文字を学習し始めたのですが、鏡文字になる文字があります。
手本の通りに書きなさいと言っても、すぐに元に戻ってしまいます」
大人から見ると、どうしてそう書くかなぁ? と
哀しくなってしまうことがあります。
佐藤正寿先生は
「右と左をきちんと把握することからはじめましょう」
と教えてくれました。
佐藤 「1年生を担任して文字を教えると、確実に鏡文字の子どもが存在します。
そのような子どもたちのために行った指導で一番効果があったのは、
文字を薄く印刷したプリントを準備して、その上をなぞらせるというものでした。
ほかにも、その子のそばについて一画ずつ間違う度に教えたり、
書いた文字と手本を見比べさせ、鏡文字になっていないか確認させたりということも必要です。
そして、これらの指導を通して気づいたことがあります。
それは、鏡文字になる子どもは『ここは右に曲がるんだよ』と教えても、
右側がどちらなのか迷っている。
つまり、右と左の正しい把握ができていないことが多いということです。
右と左がわからなければ、
『最初に左から右に線を引きます』と見本を示しても、
理解できないのは当然です。
文字の一画一画の書く方向を、子どもが認識できてはじめて、
その文字をきちんと理解できたことになるからです。
お子さんは右と左の区別がしっかりとついているでしょうか。
ついていないようであれば、
『右足から靴をはいてみて』
『テーブルの左にあるおしょうゆを取って』など、
日常から少しずつ身につけさせましょう。
右と左の区別をつけられるようになれば、鏡文字を直すのも楽になります」
なるほど、佐藤先生の現場でのご指導ぶりが目に浮かぶようです。
すぐには出来ないかもしれませんが、
怒らずあせらず教えていきたいと思います。