●教育評論家 親野智可等からママへアドバイス
 
今回のクイズの答えのひとつ「あなたならもっと上手にできたはず。がんばりが足りなかったね」という声かけの例を考えてみましょう。
親としては、子どものことをほめて、可能性を認めてあげているように思うかもしれません。でも、これは傷口に塩を塗るような言葉です。親が思う理屈通りに子どもは受け取りません。
言われた子どもとしては「がんばりが足りなかったね」のほうが心に残り、傷つきます。
 
何よりも大切なのは、まずは「残念だったね」と共感して子どもの気持ちを受け入れ、
「がんばったから立派だよ」と、がんばった事実をほめてあげることです。
 
親が結果ばかりを求めていると、子どもは辛くなります。
子どもは、人それぞれ成長段階が違うものです。同じ年代でも、早熟な子と遅い子がいます。遅い子は、失敗したり、ビリになったりすることが多くあります。でもここで、結果ばかりを評価してしまっては、自己肯定感は育ちません。
親が子どものがんばりを認めてあげることで、自己肯定感を持つことができるようになり「次もがんばろう」という意欲につながるのです。
 
また、「遊園地に行って気分転換をしよう」と言うのもよいのですが、その前に子どもの気持ちに共感し、認めてあげることを忘れないでください。
それに、遊園地に行けることで喜ぶ子が多いとは思いますが、もしかしたら、1人になりたい子もいるかもしれません。そのときの子どもの様子を見て声かけをしてあげることが大切です。
 


 
『ママノート編集部』より……
24回にわたってお届けした連載『ママクイズ』は、今回で最終回となります。
子育てに悩んだときは、ぜひ過去の記事をチェックしてみてくださいね。
親野先生のアドバイスに、解決のヒントが見つかるはずです。
 


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