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週末・その他
小学1年生 2012年8月11日の記事
内藤みか 連載コラム「6歳からの才能育て」第5回
第5回 「おばあちゃんと犬」
みなさん盛夏ですね!
そしてお子さま達は夏休みですね!
ということで、今回は、娘の夏休みの時のお話です。
娘が小学1年の夏休みに、6年生のお兄ちゃんと2人だけでおばあちゃんちに行かせたことがあります。
おばあちゃんちへの距離にもよりますが、私の実家は山梨県の甲府市。新宿駅から特急に乗れば1時間30分。子ども2人でもなんとかなるものです。
新宿駅では私が見送り、甲府の駅ではおばあちゃんが待っているので、駅のホームに降り立つまでが、子ども達の冒険の時間というわけです。
私は毎年必ずおばあちゃんちに子どもたちだけで泊まりに行かせています。長い時には2週間も行っています。おばあちゃんは孫と過ごせて楽しいし、私は東京に残って仕事に励めるし、子どもたちはおばあちゃんちで遊べるし、みんなにとって良いことがいっぱいなんです。
ただ、娘にはひとつ、ニガテなものがありました。
それは、おばあちゃんのペット……。
狆というプードルくらいの大きさの小型犬がいるのです。もう老犬なのですが、娘はこの犬が少し怖くてなかなか近づきませんでした。
ちょっと人見知りの犬なので、お互いに家の中で少し離れて過ごしていたのですが、ある日、娘はひとりでお留守番をすることになってしまいました。夏カゼをひいたお兄ちゃんをおばあちゃんがお医者さんに連れていったんです。
ひとりでお留守番といっても、いるんです、犬が。
娘ひとりで大丈夫かしらとおばあちゃんも気にしていたそうですが、戻ってみると、娘と犬が仲良くなっていたそうです。
娘の話では、おたがいにジリジリと近づいていったのだとか。娘がそっと手を犬に差し出すと、ぺろぺろと、手のひらから手の甲、そして指まで、いつまでもいつまでも犬は舐め続けたのだそうです。
犬の舌がくすぐったくて、娘がきゃっきゃと笑い、それから犬とはすっかり仲良くなったのだとか。
家の中で犬と娘とがお互いに見つめ合っていた緊迫の時間を想像すると、なんだか面白いのですが、こういういつもとは少し違った体験もまた、夏休みならではですね。
以来、娘はすっかり犬が好きになり、ペットショップを見つけると寄りたがるようになりました。我が家はペット禁止なので残念ながら飼うことはできませんが、動物を好きになった彼女の気持ちを大切にしたいので、いろいろなところで触れ合えるようにしました。
レンタルドッグも利用してつかのまのお散歩も味わいましたし、あちこちの犬のテーマパークにも連れていきました。さらに、里親を捜している捨て犬達を見学させていただいたり、都心の高級ペットショップの値段に驚いてみたり、盲導犬のイベントで実際に目隠しをして犬と一緒に歩いてみたり……。
犬、という娘が大好きになったものに添って、さまざまな経験を積んでいったのです。なので娘はさまざまな角度から犬を知る事ができただろうと思うのです。我が家はこんな風にして、好きなことをできるだけ深く、掘り下げています。
みなさまも、どうぞ良い夏をお過ごしくださいね☆