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生活・しつけ
小学1年生 2014年7月15日の記事
「うちの子、ほかの子と少し違うかも」と思ったら……[7/15]
《うちの子、発達障害? 1》授業参観や保育参観など、集団でいる様子を見て、「あれ?」と思うことはありますか?
小学校に入学し、集団生活を送る様子を見ることで、あるいは保育園・幼稚園の先生に指摘されて、「うちの子、ほかの子と少し違うかも」と感じたり「もしかしたら、うちの子発達障害かも」と思ったりしたとき、冷静でいられる親はいないでしょう。
我が子のために、何をしてあげればいいの?
そもそも、どこに相談をすればいいの?
この先、我が子はどうなってしまうの?
「発達障害」のことを知らないからこそ、パニックになってしまったり、不安になってしまったり……。
そこで、実際に発達障害のお子さんを育てている先輩ママであるトマコさんに、お話をうかがいます。
●集団に入ることで、発達障害の症状が顕著になる
いつ、どのようなことで、お子さんの発達障害に気づかれましたか?
トマコ 「『幼稚園』という同じ年頃の子どもの集団に入ったときの子どもの様子を見て気づきました。園内での子どもの様子がよく見える幼稚園だったからこそ気づけたのだと思います。
ほかの子と比べて感じる幼さ、それに何より、家でできることなのに幼稚園ではまったくできないということ。
今なら分かるのですが、集団に入ったことでその症状が顕著にみられるのが『発達障害』です。
でもその当時はまだ『幼稚園に入ったばかりだから』とか『うちの子は恥ずかしがり屋だから』と思っていました。
実際、そういった理由で輪に入れない子どももいましたが、そういった子とうちの子の違いは、それが一過性かどうか、ということでした。
なかなか幼稚園に慣れない我が子に、育て方が悪かったのかと自分を責める日々でしたが、そのうち『この子がラクに過ごせるために私にできることは何だろう』と考えるようになりました」
●子育てで悩んでいるのは自分だけじゃない
お子さんのことで悩んだとき、だれに相談をしましたか?
トマコ 「主人や祖父母に相談しても、『子どもはこんなもの』『自分も昔そうだった、気にしすぎ』と、取り合ってもらえず、幼稚園の先生もあまり問題に思っていないようで、だれにも分かってもらえない不安を抱えていることが苦しくて仕方ありませんでした。
転機になったのは同じ幼稚園のお母さんたちに悩みを打ち明けたときで、涙が止まらない私を励ましてくれる人、共感してくれる人、同じように悩みを打ち明けてくれた人、自分が思っていたより周りは温かい人でいっぱいでした。
それがきっかけでいろんな人が私たち親子を気にかけてくれるようになり、私にはママ友だちが、子どもには仲の良い友だちができ、居場所ができたことで安心した日々を過ごせるようになりました。
いろんな人と話をするようになり、なんの問題もないように見えた子どものお母さんも子育てで悩んでいることが分かって、悩んでいるのは自分だけじゃないんだ、と、大分ラクになったものでした。
今は、同じように問題を抱えた子どもがいるママ友だちもできて、その人たちの存在にも救われています。やはり、同じ境遇でないと分かり合えないことも、たくさんあるのです」
お子さんの様子をよく見ているママだからこそ「あれ?」と気づくことがあります。そして、「発達障害なのか、どうなのか?」という不安を一人で抱えている時期が、いちばんつらいことのようです。
なかには「うちの子が、みんなと同じようにできないのは私のしつけのせい?」と悩みを深くするママもいたりして……。
トマコさんのお話は、子育て中の親なら共感するところが多いですね。
次回は、具体的にトマコさん親子が、どのような支援を受けられたかをお聞きします。
プロフィール
男の子3人の母であり、イラストレーターでマンガ家。
女性向けのWEBサイトで子育てマンガを連載中。
著書に『男の子って、こうして育つ』(PHP研究所)
『うちの子って、発達障がい!?』(学研)
https://shop.gakken.co.jp/shop/order/k_ok/bookdisp.asp?code=1340545900
などがある。
オフィシャルサイト「トマコだもの」
http://tomakodamono.com/