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生活・しつけ

小学1年生 2016年6月27日の記事

★男の子は成長が遅くても大丈夫?[2016/6/27]

《「心の強い男の子の育て方」1》 男の子は成長に時間がかかる。劣等感を持たないよう自分への自信を持たせて。

 

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『心の強い男の子の育て方』(学研パブリッシング刊)の著者で、 受験や子育てに関するアドバイザーとしても有名な 精神科医の和田秀樹先生に〈男の子の育て方〉のコツを聞いてみました。

 

 

男の子のお母さん方から 
「女の子に比べて、どうも男の子は幼く見える…」という話をよく聞くのですが…。

 
和田 「まず、お母さん方に理解していただきたいのは、 子ども時代というのは男の子より女の子のほうが発達が早いということです。

 
小学校から中学校くらいの同学年の女の子と男の子を比較すると、 体格、体力、運動能力、コミュニケーション能力、社会性など、いずれも女の子のほうが成長は早いのです。 

 

逆にいうならば、 思った以上に男の子の成長には時間がかかるということです」

 
では、成長が遅いように見えてもまったく気にしないでいいんでしょうか。

 
和田 「男の子が晩成型であることは生物学的必然であるのですが、 そのことによって生じてくる問題があります。 

 

それは、子ども時代、とくに小学校時代に、 自信を失ってしまう経験をしやすいということです。

 
つまり、女の子に勝てない、かなわない、 追いつけないという経験をする男の子というものは、 学校や家庭で自信を喪失してしまいやすいということです。 

 

『男の子ならできて当然なのに…』『なんでできないの…』『男のくせに、どうして…』 

――お母さん方の口をついて出てくるのは、 このような言葉かもしれません。

 
しかし、言われる男の子にしてみれば、 『どうせ自分はできないんだ』という劣等感を持つことになってしまいます。

 
気をつけていただきたいのは、 この劣等感は成長の足をひっぱるものになるという点です。 

 

男の子には男の子の成長に合わせた育て方があるはずで、 大人の見方によって、 男の子の成長の芽を摘んでしまうことのないように しなければなりません」

 
では、どうすればいいのでしょうか。

 
和田 「そのためには、『自分は目標をクリアできる』 『かなり難しいけれど、なんとか乗り切れそうだ』というような自分への自信を持たせることです。 

 

『自分はきっとできるはず』という自信が自己評価を高め、 そして努力する態度につながります。 こういった健全な自己評価が成長の原動力になっていくのです。

 
では、この時期の男の子に対して、 お母さん方ができることはどういったことでしょうか。 

 

それにはまず、その子が興味を持って取り組めるもの、 その子の能力に見合ったものを探してみてください。 

 

その子なりに得意なこと、取り柄、強みを見つけて、 本人がそれをもっと磨きたいという気持ちになるように仕向けてみてはどうでしょう。 

 

それをきっかけに『人には負けたくない』という気持ちを持てるようになっていきます。

 
ただ、小学校時代の子どもはちょっとしたきっかけで自信を持ったり、失ったりします。 

 

子どもが競争に負けて帰ってきたり、 親の期待にはずれる結果だったときのフォローには気をつけてもらわなければいけません。

 
早生まれの同級生に負けてしまったときは、

「あなたは○ヵ月も上の人とやっているのだから、今は負けてもしょうがない。 でも、もう少しがんばってみようか」とか、 

女の子に負けてしまったときは、 
「今はかなわなくても、中学生、高校生になれば、 追いついて、追い抜いていくことができる」

というように フォローすることが大切です。

 
些細なことかもしれませんが、 こうした精神的なフォローがあるかないかは、 その子の成長にとって大きな影響を及ぼすものなのです」
 
和田先生、ありがとうございました。 
 
次回お母さんと男の子のかかわり方について伺います。 

 


和田先生の他記事はこちら

男の子よりもませている、女の子の育て方とは?

 

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プロフィール

2129_img_02和田秀樹(わだ ひでき)
 
1960年大阪府生れ。 
教育評論家、精神科医。東京大学医学部卒。国際医療福祉大学大学院教授(臨床心理学専攻)。一橋大学経済学部非常勤講師(医療経済学)。川崎幸病院精神科顧問。 
 
映画初監督作品『受験のシンデレラ』がモナコ国際映画祭最優秀作品賞受賞など、医療、教育、文化で幅広く活躍中。

 

著書紹介

2129_img_03『10歳までに知っておきたい! 
 心の強い男の子の育て方』 
(学研パブリッシング)

 
これからの世の中、男の子に求められるものは「優しさ」より「心の強さ」!人前で自分の意見をはっきりと表現し、友だちとも積極的にコミュニケーションでき、どんな環境にあってもたくましく生き抜いていける「心の強い男の子」を育てるコツを教えます。 
 
 
●ご購入の際はお近くの書店でお求めください。 
また、オンラインショップ「ショップ.学研」でもお求めいただけます。

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