藤咲ちとせ
大手エンタメ情報誌の映画担当を経てフリーランスのエンタメライターに。2003年、2007年に女児を出産した後、日本初の子どものための映画サイト「こども映画プラス」の立ち上げに関わる。長女が年少の頃から10年以上映画館、テレビ、DVDなどで子どもと映画を鑑賞しながら、“親子の映画の楽しみ方”“映画で子どもの好奇心や知識、語彙力、コミュニケーション力がどのように育つのか”を研究し続けている。
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週末・その他
年長 2017年12月4日の記事
年長さんのお世話に追われるママなら「いくつになったら子どもはひとりでお留守番できるようになるんだろう?」と一度は考えたことがあるはず。この映画は、クリスマスにたったひとりで留守番をするハメになった8歳の男の子が、泥棒から家を守ろうと奮闘する姿を描くホームコメディです。日本でも大ヒットした有名な作品なので、見たことがあるママも多いのではないでしょうか。
クリスマス休暇にパリへ家族旅行に行くはずだったケビンは、兄弟げんかが原因で屋根裏部屋に閉じ込められたまま置いてけぼりにされてしまいます。そこにクリスマスの留守宅を狙った泥棒二人組がやってきて…。
5人きょうだいの末っ子で、いつもお兄ちゃんたちからいじめられたり、パパやママから怒られてばかりだったケビンは、ひとりになってお菓子も食べ放題!テレビも見放題!と大はしゃぎ。そんなケビンですが泥棒に気づくと「ぼくはこの家の主人だ! ぼくがこの家を守らなきゃ!」と責任感が芽生え、家じゅうに様々な罠を仕掛けます。いたずらっ子ケビンの泥棒退治大作戦は大成功! 面白いように次々と罠に引っかかる泥棒たちの姿はまるでコントのようで、何度も笑ってしまいます。
この映画が作られたアメリカでは小学生の子どもにひとりで留守番させるのも法律で禁じられている州が多いそうですが、ケビンはひとりになったことがわかると、今までやったことのない洗濯や買い物にもチャレンジ。それまで「できっこない」と言われていたことができるようになって、ちょっと得意げです。子どもは「自分ひとりでできた!」ことが増えると嬉しいもの。この映画をきっかけに、いろいろな家の仕事を教えてみてはいかがでしょうか?
普段怒られてばかりのケビンは「家族なんてキライ! こんな家族消えちゃえ!」とつい叫んでしまいます。自分ひとりで留守番をすることになった時、クリスマスにサンタが願いを叶えてくれたんだ!と最初は大喜びするケビンですが、やっぱりさびしくなって「家族を戻してください」とお願いします。一方、ケビンを置いてきてしまったことに気づいたママは、クリスマスシーズンで交通手段の確保に苦戦しつつも必死で家に戻ろうとします。そんな我が子を思う母の気持ちも痛いほどよくわかり、胸がきゅっとなってしまいます。
大笑いしたあと、「家族ってやっぱりいいな」と思える、クリスマスに親子で楽しむのにぴったりの作品です。
<データ>
1990年/103分/アメリカ/監督:クリス・コロンバス 出演:マコーレー・カルキン ジョー・ペシ/ダニエル・スターン
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