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学校・まなび
小学1年生 2017年10月18日の記事
インフルエンザの予防対策、小学校ではどうしてるの?
1年生にとって小学校で過ごす初めての冬。大勢の子どもたちが一箇所に集まる小学校では、どんな感染症予防対策が行われているのか気になりますよね。そこで、新宿区立花園小学校の養護教諭・玉置玲奈先生に小学校でのインフルエンザ予防への取り組みついて教えてもらいました。
手洗い・うがい・換気を徹底。保健だよりも大切な情報源
インフルエンザなど感染症の流行を防ぐために、小学校ではどんな対策を行っているのでしょうか?
「先生方には定期的に教室の窓を開けて空気の入れ替えをするようにお願いしています。教室に加湿器が設置されている学校では、湿度を上げてウイルスが蔓延しにくい環境づくりをすることも大切ですね。
そして子ども達には手洗いうがいをこまめにするよう指導しています。とくに手洗いは、インフルエンザに限らず感染症予防の基本なので、季節を問わずいつでもやる習慣をつけてほしいです。タイミングとしては、登校後、体育の後、トイレの後、給食前、中休み昼休み後、帰宅後は最低限してほしいですね」
休み時間に外に出なくても、お友達と触れ合っている以上、手洗いはこまめにしてほしいと玉置先生。1日の学校生活の中でも手洗いタイミングは結構あるのですね。
「そして、子どもの健康にまつわる情報源として発行しているのが、保健室からの『保健だより』です。どの学校でも月1回程度配られているのではないでしょうか。学校でのインフルエンザの流行状況など、役立つ情報が書かれていることも多いので必ずチェックしてほしいですね」
玉置先生は、自治体が出す感染症の報告を参考にしながら、保護者にもわかりやすいおたより作りを心がけているそう。子どもが学校から持ち帰ってきたプリントには必ず目を通しておきたいですね。
1年生でも理解できる?楽しく学ぶ保健指導
きちんとウイルスを落とす手洗い方法を1年生に教えるとき、どんな工夫をしているのでしょうか?
「童謡のメロディーに手洗いのやり方を替え歌で乗せて、歌いながら洗う方法があります。替え歌の歌詞を水道の上に貼っておくだけでも、意識しながら手洗いしてくれますよ。手洗いの曲はたくさんのパターンが出ているので、色々と検索してみてください」
ほかにも小学校の保健指導では、健康にまつわる様々な話をしているのだそう。まだ難しい話が理解できない1年生には、ストーリー仕立てでわかりやすく解説することも。
「例えば、夜遅くまでゲームをするような良くない生活をしてる男の子の話を作ったりします。夜更かしした翌日すごく気持ち悪くて『じゃあ何が良くなかったのかな?』と問いかけると、『早く寝ればよかったー!』とか、1年生でもいい回答がたくさん出てくるんですよ。小学校の保健指導は、実践しようという態度や意欲を育てることが目的なので、低学年にもわかりやすく伝える工夫をしています」
替え歌やお話を使って、1年生でも楽しく健康管理を学べるように指導されているのですね。
感染症の流行を未然に防ぐ。家でできることは?
インフルエンザを流行らせないために、学校から家庭にお願いしたいことはありますか?
「手洗いは学校の指導だけで習慣付くことはないので、ご家庭でも実践するよう声かけをしていただきたいですね。あと、ハンカチ、ティッシュは毎日必ず清潔なものを持たせてほしいです。そしてゴホゴホ咳をしているのにマスクを付けてこない子もよく見かけますので、朝送り出す前に子どもの様子をチェックして、必要であればマスクを付けてきてほしいと思います」
ちなみに、使い捨てのマスクはどれくらいの頻度で変えたらいいのでしょうか?
「基本は1日交換でいいと思いますが、ツバや鼻水でぐじゅぐじゅになってしまうようであれば、数時間でも変えることをおすすめします。学校にも予備のマスクを何枚か持ってきておくと安心ですね。ウイルスの温床になりやすい内側はできるだけ手で触らないようにしてマスクの付け外しをするよう、教えてあげてください」
手洗い習慣や咳エチケットを教えるのは、すぐにでも家庭で実践できそうですね。
(取材・執筆:宇都宮薫)
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