- トップページ >
- 学校・まなび >
- 勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」第24回 [10/20]
学校・まなび
小学1年生 2014年10月20日の記事
勉強大好き&学力アップ「親野智可等のママゼミ」第24回 [10/20]
他の会社の教科書はとても新鮮。いい読み物や問題集になる
●自分の教科書よりはるかに新鮮
小学生の教科書は、どの教科も5つか6つの出版社から出ています。でも、子どもたちは、自分たちの教科書の他にも教科書があるということを知りません。子どもだけでなく保護者のみなさんもあまり意識したことはないと思います。
私は、先生だったころ、自分のクラスの子どもたちにいろいろな種類の教科書を見せたことがあります。すると、とても新鮮に感じたようで、どの子も一生懸命に読んでいました。使い古した自分の教科書ではあり得ない光景でした。
表紙のデザイン、中のイラスト、色の使い方、活字のデザイン、紙の質感、説明の仕方、出てくる問題などがかなり違うので、それだけで新鮮なのです。
●読み比べると面白い
そこでお薦めしたいのが、家庭でいろいろな教科書を用意してあげることです。そうすれば、読み物、参考書、問題集などとして活用できます。
たとえば、国語、社会、理科の教科書は、読み物として使うことができます。特に、国語の教科書の物語、詩、説明文などは、教科書によってかなり違うのでオススメです。
歴史が好きな子には、他の会社の歴史の教科書を読ませてあげるといいでしょう。2種類と言わずたくさん、できたら全部用意してあげるといいでしょう。
歴史上の1つの出来事についても、教科書によって書き方がけっこう違っていますので、読み比べさせるといろいろな発見ができます。
●算数の教科書は問題集になる
算数の教科書は、問題集として使えます。そこに出ている問題は、自分の教科書と同じ程度のものです。でも、文章問題の出し方が微妙に違ったり計算問題の数字が違ったりします。
自分の教科書とは、計算のやり方や問題の解き方が違っていることもあります。算数が好きな子は、自分でそういうところを発見して喜びます。
●「全国教科書供給協会」で検索
子どもが好きな教科の教科書を複数用意してあげるといいと思います。好きな教科なら、自分で進んで読んでみようという気持ちになりやすからです。
苦手な教科は、自分の教科書すらろくに読みません。その上さらに別の教科書というのは難しいと思います。
他社の教科書を手に入れたいときは、「全国教科書供給協会」をご覧になってみてください。 http://www.text-kyoukyuu.or.jp/