- トップページ >
- 週末・その他 >
- 大手メーカー3社に聞く! 人気ランドセルの最新事情
週末・その他
年長 2017年8月10日の記事
大手メーカー3社に聞く! 人気ランドセルの最新事情
かつての男の子は黒、女の子は赤の1択とは大きく様変わりし、さまざまなカラー、種類から選べるようになったランドセル。機能や使いやすさについても、各社があらゆる特色を打ち出しています。そこで、ランドセルを販売する3社、セイバン、イオン、土屋鞄製造所の担当者に、ランドセルの最新事情を教えてもらいました。
背中へのフィット感や背負い心地を徹底追求! 機能が充実の「セイバン」
【セイバンのランドセルのポイント】
素材
軽くて丈夫な人工皮革「クラリーノ(R)」が主流。男の子モデルではより傷に強く水も弾く新たな素材「クラリーノ(R)タフロック(R) ペレアス(R)」も。
重さ
約1100g〜1200gが多い。
カラー
男の子は圧倒的に黒、女の子は落ち着いた色味のピンク系に刺繍などが施されたものが人気。
セイバンはここが違う!
・背中とランドセルがぴったり密着することで、重量より軽く感じる「天使のはね」。
・独自に開発したランドセル用の軽くて丈夫な芯材をマチ部分に。6年間型崩れしにくい!
・体に密着しつつも立体構造の背当てで、熱のこもりやムレを防止。
セイバンのランドセルといえば「天使のはね」。CMなどでもよく耳にしますが、どんな機能なのでしょうか?
「天使のはねとは、ランドセルの肩ベルトに内蔵された樹脂パーツのこと。天使のはねを内蔵することで、肩ベルトが立ち上がり、背中とランドセルがぴったり密着します。接触面が増えることで荷重を分散し、肩や腰への負担が軽くなります」(セイバン広報担当・上田彩乃さん)
また、6年間安心して使える丈夫な構造と、ムレを防ぐ快適な背負い心地も実現!
「セイバンが独自開発したランドセル用のPET製芯材『タフかるプレート』。圧力がかかってもつぶれにくい強度と軽さが自慢で、このタフかるプレートをベースに、型くずれしやすいマチ部分を二重で補強することで、耐久性を高めています。
さらに、ランドセルと密着する背中部分には、背裏素材に、吸湿と放湿を繰り返す特殊素材『ブレスレザー®』を採用。空気が通りやすい立体構造も取り入れて、徹底的に背中のムレを防ぎます」(同上)
今年は「広がるマチ」に注目! 常に新しい提案を続ける「イオン」
【イオンのランドセルのポイント】
素材
軽くて丈夫なクラリーノが主流。
重さ
人気商品は1200g前後。軽さを追求した1000g未満のシリーズも。
カラー
男の子は黒にブルーやグリーンのステッチ入り、女の子はパープルやピンクが人気。
イオンはここが違う!
・小マチが広がり、体操着や上履きもぴったりおさまる超大容量「みらいポケット」。
・ショルダー、手提げとしても長く使える3STYLEランドセルも登場。
・自分好みにカラーを選んでカスタマイズ。世界でひとつのランドセルづくりも
約250種類と、その豊富なバリエーションが人気を集めるイオンのランドセル。常に新しい提案を続けていて、今年は小マチが3cm→8cmに広がる「みらいポケット」が発売。
「大マチが12.5cm、小マチが3cm→8cmになるので、最大でマチが20.5cmに。荷物が多い時は小マチを広げれば、教科書やノートなどの他に、体操着、上履き、給食着なども入るので、手持ちのサブバッグなどが必要なく、ランドセルだけで登下校ができます。大容量タイプはここ数年人気が高く、手持ちの荷物がないと振り回したり落としたりすることもなく安全だと、親御さんからも好評です」(イオン広報担当・中田真由子さん)
今年はさらに、3STYLEランドセルという画期的な新商品も!
「一般的な背負いに加えて、手持ち、ショルダーがついていて肩にかけることもできます。マチ幅が細くコンパクトなので、満員電車やバスでも場所を取りません。学校だけでなく塾通いの際にも使っていただけたり、また、親御さんがランドセルを持たなくてはいけない時に、ショルダーにして持つと便利です。そのため、ベーシックな4色展開で形もすっきりと薄く、シンプルなランドセルを好まれる方に人気を集めています」(同上)
きれいな縫い目に型くずれしない丈夫さ。丁寧な作りの「土屋鞄製造所」
【土屋鞄製造所のランドセルのポイント】
素材
牛革が主流。希少性の高い革「コードバン」を使った高級シリーズや、軽さが魅力の「クラリーノ(R)・エフ」も
重さ
1130~1470g前後
カラー
男の子は黒、女の子は赤はもちろん、茶やラベンダーが人気
土屋鞄はここが違う!
・美しい縫い目や形作りなど、手作りの革鞄ならではの丁寧で丈夫な作り
・テキスタイルデザイナーとコラボしたスタイリッシュなデザインもあり
・革でも防水加工がされていたり、背の部分に通気性の良いソフト牛革を使ったりと機能面も充実
土屋鞄製造所の一番人気は、何と言っても牛革素材のランドセル。子どもが6年間使うランドセルは、職人さんが1つ1つ手作業で作った天然皮革を持たせたい、と訪れる親子が多いそうです。
「私たちもお子さんが人生で初めて持つ革鞄として、大事に使っていただけるランドセルをご提案できればと思っています。きれいな曲線を描く縫い目、角の部分は革をヒダ状に寄せて仕上げる菊寄せを用いていたりと、職人の手仕事ならではの丁寧な作りは自慢です。色も、ピンクやピスタチオグリーンなど自然の色からイメージを膨らませた、落ち着いた色みが、親御さんにも好まれています」(土屋鞄製造所広報担当・前田由夏さん)
革は雨に濡れてシワシワになったり、子どもには重いのでは、と心配される方も多いようですが…。
「天然皮革でもヌメ革等の一部シリーズを除いて防水加工を施していますので、雨の日でも安心して使っていただけます。また、牛革のランドセルとの重さの違いは、クラリーノ(R)などの合皮素材に比べて約200g、教科書2冊分ほど。通学時間やお子様の体格に合わせて選んでいただきたいので、ぜひお店で背負って比べてみてください。西新井の本店では、ランドセル工房を併設しているので、作っているところも自由に見学できます」(同上)
どのメーカーも、カラーバリエーションの豊富さ、背負いやすさなどの機能面の充実は抑えつつ、独自の特徴や強みを打ち出しているのが印象的でした。今回取材にご協力いただいた3社以外にも、多くのメーカーや店舗があるので、ホームページ、資料請求、店舗で試すなど、できるだけたくさんの情報を集めて、我が子に最も合うランドセルを選びたいですね。
関連記事はこちら
★みんなの「ラン活事情」を教えて!ランドセル購入に関するアンケートご協力のお願い
毎週木曜にメルマガ発信中!
ご登録はこちらから↓
ツイッターもやっています!
フォローはこちらから↓