認定心理士。ペアレントトレーニングファシリテーター。小学生の双子と保育園児の3人の男の子の母。子育てと仕事の両立に苦しみ、退職。その後大学で心理学を学び、2014年からは子育てお悩み相談室を開設。「今日からおうちでできる」「昨日より一歩前に進める」をテーマに、子育てのコツをお母さんたちに伝えている。「誰でも受けられるペアレントトレーニングプログラム」も毎月開催。
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生活・しつけ
年長 2017年3月7日の記事
ふだん「約束だよ!」と、子どもに親の言うことをきかせようとしたり、子どもが約束を守らないと叱ったりするけれど、親のほうが約束を守れないなんてことも、実は意外に多かったりします。
約束を守れなかったときは、子どもに対してきちんとフォローすることが大人である親の責任。どのようにすればよいのか、認定心理士・子育て相談室主宰の鈴木紗絵子さんにうかがいます。
子どもと『今度○○に行こうね』とか『夕飯に○○作ってあげる』と約束していたことが、親の急な用事でできなくなったとき、子どもにどうやってフォローすればよいのでしょう?
「まずは子どもに行けなくなったことを謝って、別の機会をつくるのが基本です。
こういうとき親は、『仕方ないじゃない、用事が入ったんだから』などと言い訳したり、ただ『ごめんね、ごめんね』と謝るだけということになりがちです。でも、それでは言葉足らずで、子どもは納得しないし、急に予定が変わったことに不安になってしまう子もいます」(鈴木さん)
この場合、次の3つのことを子どもに伝えることが大事だそう。
・約束を守れなかった事情
・『ママも行きたかったんだけど』など、自分も残念に思っている気持ち(または、子どもの残念な気持ちへの共感)
・新たな日程を決めるなど、先の見通し
「約束を守れないとわかった時点で、日程をずらせないか相談する。これは、大人になってからも大切なことですよね。きちんと相談すれば、『約束を破った』とはなりません。子どもの将来のためにも、都合がつかなくなったときに相手にどう伝えるか、日時変更も含めてどんな対応をすればよいか、親自身がモデルとなって示しましょう」(同)
子どもがぐずると、つい親もカチンときて「仕方ないじゃない!」と返してしまうこともありますが、気をつけたいですね。
ただし、子どもにとって予定が急に変わるのは、ダメージが大きいことも認識しておいたほうがいいと鈴木さん。
「その予定が消えてしまったように思えて、不安になってしまう子もいます。そこで、うっかり子どもとの約束を忘れてしまうことが多い人は、計画や見通しをカレンダーなどに書き込んで目に見える形にしておきましょう。家族みんなの予定を書き込んでおけば、もし予定を変更しなければならない場合には、カレンダーを見ながら、『じゃあ、この日にしよう』と、別の日に変更することができます。子どもは、予定がなくなったのではなく、変わったのだということが目に見えて理解でき、安心するでしょう」(同)
予定だけでなく、子どもが忘れがちな宿題や学校に持って行くものなどを書いておいてもいいそうです。
では、子どもに「お母さんは、約束を破るから嫌い」などと言われて、すでに信用を失っている場合はどうすればいいでしょう…。
「お母さんが自分を大事にしてくれていないのではないかという気持ちを『約束を破る』という言葉にしているのかもしれません。そんなときは、『小さい約束』をいっぱいするといいんです」(鈴木さん)
どこかにお出かけするとか、何かを買ってもらえるなどの特別な約束ごとではなく、「おやつに、一緒にホットケーキを作ろうね」とか、「明日の夜のご飯はハンバーグにしよう」など、必ず守れることを約束するとよいそう。それを積み重ねれば、子どもは「あ、お母さん意外に約束を守ってるんだ」と思い、大切にされていないという思いも減るとのこと。
「ただ、どうやっても、ぶーぶーと文句を言ってお母さんにからむという場合は、そうやって親の気を引こうとしているのかもしれません。そういうときは何をするにも親のせいにする傾向があり、売り言葉に買い言葉で応じると、『お母さんは自分がこれくらい怒ると反応する』と思い、繰り返してしまうようになります」(同)
そういう場合は、あまりまともに取り合わず、別の楽しい話題に切り替えるように促すといいとか。
「不満を言うだけだとお母さんは相手にしてくれないけど、楽しいことなら向き合ってくれるとわかってくると、子どもも変わってくると思います」(同)
鈴木さん、ありがとうございました。
次回は、「ごほうび」をあげる約束の場合についてうかがいます。
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認定心理士。ペアレントトレーニングファシリテーター。小学生の双子と保育園児の3人の男の子の母。子育てと仕事の両立に苦しみ、退職。その後大学で心理学を学び、2014年からは子育てお悩み相談室を開設。「今日からおうちでできる」「昨日より一歩前に進める」をテーマに、子育てのコツをお母さんたちに伝えている。「誰でも受けられるペアレントトレーニングプログラム」も毎月開催。
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