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学校・まなび
小学1年生 2014年4月9日の記事
親野智可等 連載コラム「ママも小学2年生」1回
第1回 新しい教科書を見て、ほんのちょっと準備しておこう
【小学2年生】の勉強や生活などその時期のトピックスを、
●生活や遊びの中でほんのちょっと準備
新しい学年が始まりますね。
子どもたちも新しい学年に対する期待と不安の両方を感じていることと思います。
ところで、みなさんのお手元にはもう新しい教科書が届いていますか?
もし届いているなら、新しい教科書の中身を見ておくといいと思います。
そして、生活や遊びの中で楽しみながらほんのちょっと準備しておくといいでしょう。
教科書は上・下の2冊に分かれていて、「上」のほうには10月くらいまでに勉強する内容が載っています。
算数の教科書を見ると、たとえば「たし算のひっ算」「ひき算のひっ算」「時間と時こく」「長さ」「水のかさ」「ひょうとグラフ」などがあることがわかります。
(教科書によって違いがあります)
●「たし算のひっ算」「ひき算のひっ算」に備えるには?
たし算のひっ算に備えるには、1年生で学んだ「5+8」などの繰り上がりのたし算が瞬時にできるように練習しておくといいでしょう。
また、ひき算のひっ算に備えるには、1年生で学んだ「13-6」などの繰り下がりのひき算が瞬時にできるように練習しておくといいでしょう。
これらの基礎的な計算に時間がかかっていると、桁数の多いひっ算ではもっと時間がかかって大変になります。
これらの基礎的な計算については、計算カードやプリントで反復練習して鍛えるのが一番です。
そのときタイムをはかって、新記録を目指すようにすると子どもは燃えます。
●「時間と時こく」に備えるには?
次に「時間と時刻」ですが、これが2年生には非常に難しい勉強で、教える先生たちはいつも頭を抱えながら大苦労します。
たとえば、次のような問題が出ます。
1,午後1時40分から50分前の時刻は?
2,午前9時20分から午前10時10分までは、何時間何分ありますか?
3,午後2時55分に家を出て買い物にいき午後4時57分に家に着きました。買い物に出かけていた時間は何時間何分ですか?
これが、午前と午後をまたいだ問題、あるいは日をまたいだ問題だとさらに難しくなります。
1年生でも時計の勉強はしますが、2年生のそれは段違いに難しくなります。
●時計の勉強が難しいのはなぜ?
この勉強がなぜ難しいかというと、時計というものが60進法と12進法が入り交じった複雑な構造になっているからです。
この複雑な構造を理解するには、日ごろからアナログ時計に十分慣れ親しんでいることが必要です。
大人は、頭の中にアナログ時計のイメージができあがっています。
ですから、デジタル時計を見てアナログ時計に変換して計算することができるのです。
でも、経験の少ない子どもたちにとってこれは非常に難しいことです。
しかも、このごろは家の中にアナログ時計が少ない家が増えています。
ということで、まずは家の中のあちらこちらにアナログ時計をおいてください。
そして、「○時○分から○分間は○○しよう」「○時○分には駅に着きたいね。家から駅まで○分かかるから、何時何分に家を出ればいいかな?」というように、時間と時刻を意識した会話やクイズを楽しむようにしましょう。
経験を積んで慣れていくのが一番です。
このほかにも、時計の勉強のためにつくられた子ども用のアナログ時計も効果的です。
または時計の勉強のための絵本もいいでしょう。