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週末・その他
年長 2013年11月26日の記事
子どもをスマートにかっこよく撮影するコツとは?
《子ども年賀状 1 》 背景を気にすると、子ども写真はグッとステキになる!
12月の声を聞くと、ママが気になってくるのが年賀状づくり。
お世話になっている方やお友だちに子どもの成長を伝えるには、子どもの写真を使った年賀状がぴったりですね。
とはいえ、デジカメで撮った子ども写真、ごちゃごちゃしていたり、ありふれていたりでイマイチだったりしませんか?
カメラに詳しくなくてもできる、シンプルでかわいい子ども写真の撮り方を、プロカメラマンの引田早香さんにお聞きします。
●室内で撮るなら、白い壁を探そう
年賀状に使う子どもの写真をいざ探そうとすると、どれもイマイチなんですが…。
引田 「お子さんはどの子も無垢で、かわいいもの。
その魅力を引き出すのは、カメラの性能ではなく、“スタイリング力” なんです!
遊園地や公園に遊びに行ったときの写真だと、背景がごちゃごちゃしていたり、知らない人が背後に写りこんでいたりしていて、年賀状には不向きですよね。
年賀状にお子さんの写真を載せるなら、ありものの写真ではなく、年賀状用に撮り下ろしするのがおすすめです」
年賀状のために撮影する、というわけですね。でも、プロじゃなくてもできるものなんでしょうか?
引田 「ちょっとした工夫で、かんたんにシンプルでかわいい写真を撮ることができるんです。
とにかく手早く撮るなら、背景に気をつかってみましょう。
「迷ったらシンプルに」が鉄則。
背景をシンプルにするだけで、写真力がぐっとアップしますよ。
家の中で、真っ白な壁を探しましょう。
なるべく窓の近くの、光がよく当たる場所がおすすめ。
家具があって、もう白い壁はない! という場合は、かわいい布地をマスキングテープなどで貼るだけで、おうちに簡易スタジオができあがります。
年賀状は文字の要素も入りますから、シンプルで周囲にスペースのある写真が使いやすいはずです」
真っ白な壁の前に立つだけで、
我が子がまるでモデルのよう!?
カラフルな布にアイロンをかけて壁に貼ってみて。
光の入る窓際がおすすめ。
●光を制するものが、子ども写真を制する!?
室内で撮ると、どうしても暗くなったり、ぶれたりします。逆光とかなんとか、よくわかんないんですけど…。
引田 「写真は、光との勝負ともいえます。
少し難しいですが、光と写真の写り具合のことを覚えておけば、今後の撮影でも参考にもなりますよ。
人物撮影でおすすめするのは、顔の横から光が当たる「サイド光」。
昼間、窓がとなりにある壁で撮ると「サイド光」になります。
フォトジェニックで、かっこいい写真になります。
子どもの左側から光が当たっていて、
ほどよい陰影のある写真に仕上がります。
ノーマルな仕上がりなのが「順光」。
子どもの真正面から光が当たるパターンですね。
難しいことにこだわらない、とにかく子どもの顔がはっきり写っていてほしい場合は最適です。
顔全体に光が当たっていてくっきり。
ノーマルですが確実です。
そして、子どもの背中側から光が当たるのが「逆光」。
後光が差すようにうまく撮れるとアーティスティックですが、顔が暗くなりすぎて、失敗も多いんです。
少し上級者向けといえますね。
窓を背にして撮ると「逆光」。
後光がドラマティックな雰囲気に仕上げてくれます。
室内で撮影するとき、部屋の電気は消してくださいね。
窓からの自然光だけで撮ると、ナチュラルですてきな写真が撮れるはずです」
引田さん、ありがとうございました。
次回は屋外撮影のコツ、その他のウラワザについて伺います!
プロフィール
1児の母であり、キッズポートレートを得意とするフリ―カメラマン。
2010年 Profoto Assistant's Monthly Competition で Winner of Marchに。
同時に Profoto Assistant's Japan 賞受賞。
APAアワード2011~2013写真作品部門入選。
http://www.sayakahikida.net/