ぴっかりさん(本名:萩原光)
1956年生まれ。早稲田大学卒。公立小学校で13年間教師を務めた後、「シャローム共育相談室」を立ち上げ、多くの親子の立ち直りを援助してきた。また、著作や講演活動なども精力的に行なっている。主な著書に『心を抱きしめると子育てが変わる』(主婦の友社)など。
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小学1年生 2012年12月18日の記事
ぴっかりさんこと、萩原光さんは、様々な親子の悩みとマンツーマンで向き合い、カウンセリングを行なっている子育てカウンセラー。
子育てに行き詰まりを感じている親や子どもの、心の奥にある問題にまでアプローチするアドバイスは、親子一緒に成長できると評判を得ています。
そんな、子育てカウンセラーのぴっかりさんに、ママのお悩みに対してアドバイスをいただきます。
《今回のお悩みは……》
「小学1年生の長男は、落ち着きがなく、
宿題を集中してやろうとしません。
ぴっかりさん、どうすればいいですか!?」
【ぴっかりさんのアドバイス】
リビングテーブルなどを使い、親の近くで宿題をさせましょう
お子さんが宿題に集中して取り組まないと、心配になってしまいますよね。
でも、まだ心配することはありません。小学校低学年のうちは「自分の部屋の学習机で勉強しなさい」と言っても、なかなか取り組みづらいものです。
リビングやダイニングのテーブルを使い、親の近くで宿題をさせるようにすれば、お子さんも安心して取り組むことができ、家庭学習の習慣が身についていきます。
そのとき、「どれどれ、どんな宿題があるの?」「お母さんが見ていてあげるよ」「できたかな?」と、お子さんに声をかけて宿題を見届けてあげてください。
子どもの目線で宿題を一緒に見てあげましょう
大人の目線で小学1年生レベルの宿題を見ると、どうってことない、簡単な内容と感じます。でも、お子さんの立場からすると、とっても難しいんです。
だから、子どもは宿題に取りかかるのがイヤになり、負担を感じてしまうんですね。
「それぐらいできるでしょ」と言って非難をせずに、子どもの目線に立って宿題を一緒に見てあげてください。
何分で宿題ができるか、ゲーム感覚でタイムをはかってみる
時間を決めずにダラダラと宿題をしていると、集中力が落ちてくるもの。
親も「何時だと思っているの」「まだできていないの?」と叱ることになってしまいます。
例えば、宿題に取り組む前に「時計の長い針が6のところまでに終わらせようね」と言って時間を決めたり、「どれぐらいでできるかな?」と子どもに聞いて、目標時間を決めたりしてもよいでしょう。
「じゃあ、何分でできるかタイムをはかってみよう、よーいドン!」と、ゲーム感覚で宿題に取り組めるようにするのもいいですね。
例え目標時間からオーバーしてしまったとしても、叱らずに「惜しかったね。次もがんばってみようね」と言ってあげてください。
「子どもが宿題を集中してやらない」→「子どもを叱る」→「子どものやる気がなくなる」という悪循環にならないようにするためには、子どもが宿題に取り組みやすくなるように導いてあげることが大切です。
子どもの目線に立って宿題を見届け、子どもの気持ちをのせる声かけをすれば、親は子どもをほめることができ、子どももやる気になれるのです。
甘えさせてあげる時間を持ちましょう
また、これらのことを試しても宿題を集中してやろうとしない……というお子さんもいるかもしれません。
意欲がない子、落ち着きや集中力に欠ける子の場合は、「がんばれ」と応援したり、ほめてあげたりしても逆効果になることがあるんです。
集中力が落ちている原因には、子どもが不安や緊張を抱えていることが考えられます。
学校生活のストレスを家に持ち帰り、心配を抱えたままだと集中力に欠けることがあります。一見して顔色は平気そうでも、心の中は緊張しているのです。
こういう子は、夜寝つきが悪かったり、ぐずることが多かったりします。
ストレスを抱えている子に、がんばらせようとすると、ますます緊張して力が入ってしまうので、まずはリラックスさせてあげましょう。
学校から帰ってきてから、すぐに宿題をさせるのではなく、おやつを食べたり、好きな遊びをしたりと、ホッとひと息つかせてあげるのです。
大人だって、外出先から家に帰ってきたら、ホッとひと息ついて休みたいですよね。
また、お母さんに甘えて、親子でじゃれあう時間を持つことも必要です。
「小学校に入ったのだから、甘えさせずに自立させたい」と思うかもしれません。
でも、学校でがんばってきた子には、思い切り甘えさせてあげるほうが、心のバランスがとれます。
そして、お子さんに「学校はどうだった?」と聞いてグチや泣き言も聞いてあげてください。「そうなのね」と子どものグチや泣き言を親が聞いてあげることで、子どものストレスのはけ口にもなります。
また、宿題ができていないことに対して注意することも、ときには悪くないものです。
子どもは「イヤだ、イヤだ」とベソをかきながら宿題をして、宿題ができたらママがにっこりと笑っておやつを出してくれる……こういった、お母さんとの一連のやりとりが、子どもにとってストレス発散になっていることもあるんですよ。
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ぴっかりさん(本名:萩原光)
1956年生まれ。早稲田大学卒。公立小学校で13年間教師を務めた後、「シャローム共育相談室」を立ち上げ、多くの親子の立ち直りを援助してきた。また、著作や講演活動なども精力的に行なっている。主な著書に『心を抱きしめると子育てが変わる』(主婦の友社)など。
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